(2007.4.18)
流されて淡島

 あわしまマリンパーク(in沼津))

 in沼津って書いちゃってますが……厳密にはin淡島ですよね。
 まあ、この辺りの書き方は、割とファジーなので。

 そんなわけで、今回襲撃いたしますのは、あわしまマリンパークでございます。

 あわしまマリンパークといえば、かの「へんないきもの」(DVD)の監修を務めて居る所です。
 あまり大きな水族館ではないようですが、DVDに掲載されている貴重映像を観れば観るほど、これはきっといい所に違いないぞと思うわけです。

 さあ、いざ参りましょう!




 さて、早朝の電車に乗って、沼津駅に朝9時10分に到着です。
 これで早いうちに到着できると思っていたら……

 9時50分までバスが無い。
 時間を潰そうにも

 駅周辺で、開いてる店が殆ど無い。
 と、なかなかの辺境ッぷり(沼津在住の方、ごめんなさい)。

 おまけにこの日は突然の寒波(?)で非常に寒く、何かお腹の具合が悪くなったのですが、

 周辺に
トイレを使える施設が無い。

 ……お昼ごろ来れば良かった(涙)



 まあ、前置きが長くなってしまいましたが、何だかんだでバスも来まして、揺られる事30分余り。
 あわしまマリンパークを擁する無人島、淡島へ到着です。

  奥に見えるのが淡島です。
 島へは頭上のロープウェーか、海上からを使うかの2択になります。
 折角ですから、ロープウェーで行きましょう。

   島への往復料+水族館で1800円。
 ちょっと高い気もしますが、ネットで割引券が容易く手に入るので良しとしましょう。
 チケットの他に、アンケート用紙と島周辺に配置されたクイズラリーの解答用紙、それと筆記用具を渡されました。
 因みに割引券は、300円引きのと500円引きのがあるので注意。

 淡島は無人島です(何故か一つホテルがありますが)。
 なので、島内には余り多くの手を加えてはおらず、必ずしも安全でないところもあります。
 また、野生動物も棲息しています。

 が。

 ロープウェー終着点で、こんなものを発見。
   どう贔屓目に見ても……これは狸じゃない。

 ロープウェーが到着したのは、島の中腹辺り。
 ここから上へ登ると淡島神社があり、下っていくと水族館があります。

 下るって言っても、これが結構な急勾配。
 階段のくせに、かなり斜めで、しかもジグザグですので、結構神経を使います。
 何だかんだで水族館。
 長かったですね、すいません。

  これが淡島水族館。
 やはりと言うか何と言うか、かなりこぢんまりとした印象です。

  入り口にはラブカが!
 生きている化石、原始的なサメであるラブカは、2007年1月21日、ここで捕獲され、泳いでいる姿が世界で初めて撮影されました。
 館内ではラブカの映像を公開中とあり、かなりの力の入れ様です。

 中に入りますと、まず目を引くのがこの
  淡島の海の水槽。
 ここで一番の大水槽です。
 水族館自体が小ぶりですから、この大水槽も大迫力!!……という訳にはいきません。
 でも、結構雰囲気は良くて、綺麗でした。

 あと、何故かやたらイソギンチャクが多い。

 この水族館の特徴として外す事のできないのが、この部分。
  担当している飼育係の方の顔と名前が!
 これはどの水槽にも付いていて、それぞれの水槽ごとの見所やウリを説明してくれています。
 しかしこれ……

 「○○さんの担当水槽は綺麗だけど、△△さんの水槽はつまらない」
 とか言われたら、とてもイヤですね(汗)。

  これはウツボの水槽
 これにも勿論、担当者の写真がありますね。
 コンクリートブロックの中で、数匹の小ぶりなウツボたちが潜んでおりました。

  さて、お待ちかねのラブカの映像です。
 上に飾られているのは「めざましTV」で実際に使用されたものだそうです。
 画面の下にはラブカの剥製(映像のとは違う個体)が展示されていました。
 ただ、映像そのものはニュースで見たもの以上のものはなく、ちょっと寂しかったです。

 屋外に出ますと、イルカのショープールなんかも御座います。

 
 この日はかなり寒く、小雨ぱらつく中でしたが、地元小学生(?)が遠足に来ていた事もあり、お兄さん、お姉さん、イルカ共に頑張ってくれておりました。



 ん?

 「イルカは噛みます」の看板はどうしたって?

 ……いや、ムリですって。

 だって

  こんなに落差があるのに、どうやって噛まれようと言うのか!?

 さあ、水族館を後にしようと思ったその時です。
 嗅ぎ覚えのある磯臭〜い香りが。

 そう、これは……

  フンボルトペンギンだ──ッ!!
 この日は寒かった事もあり、泳ぐもの一羽も無く、みな全て寒そうに佇んでおりました。
 不憫や……

 さて、水族館はこれで終わりなのですが、折角なので淡島を少し歩く事にしました。
 淡島外周部には遊歩道があり、歩いていきますと、こんな物にぶち当たりました。

  海軍桟橋
 昭和14年、淡島に日本海軍音響技術研究所が作られました。
 その時、海底の潜水艦を探知する目的で、特殊潜航艇「回天」を発射するために作られた桟橋です。

 ……つまるところ、ソナーの研究で回天を発射する桟橋ってとこでしょうか?

 こんな所にこんな物が残っているとは知りませんでした。
 まだまだ私も勉強不足です。


 ま・と・め♪

 無人島、淡島に存在するあわしまマリンパークは、小さくも名のある水族館。
 昔ながらの雰囲気を持ち、手作りの温かみを感じさせる、気持ちの良いところでした。
 少し残念なのは、値段がけっこうするので水族館目当てで行くと、かなり物足りない事。
 繁忙期……せめて祝祭日の快晴時に行くべきでした。

 しかし、こんな感想を抱いたのは、初めてかもしれないな。



 〜Fin〜