放浪記
(2006.7.1〜2)
(箱根園水族館in箱根))


 はい、今回は箱根ですよー♪

 箱根園水族館のある箱根園は、箱根湯本の駅からバスで1時間余りの所にあります。
 湯本の駅からして、私の家からは2時間半掛かりますので、日帰りで行くという訳には、ちょっと参りません。
 そこで、前日の内に箱根入りし、温泉宿ででも一泊して、明朝向かうことにしたのでありました。

 土日に旅行なんてするモンじゃありませんね。
 宿は人だらけで、露天風呂(温泉)も、芋を洗うよう。

 しかし、何故か地下の大浴場(温泉)はガラガラだったのでそっちを使いましたが。

 素泊まりだったので夜に小腹が空きまして、コンビニでカップ麺とスパークリングワインとチーズを購入。
 ところが。

 泊まった旅館が実に気が利いてまして、お客(私)の為にお湯のポットと冷水のポットを用意してくれていたのですが……

 それに私は気付かず。
 「……おや、湯気が出ない」

 思った時には
 既に遅し!

 冷麺……と言って良いのかどうか?
 カップ麺って言うのは、大体調味料にビーフエキス(と思われる)を使用してますよね?

 普段カップ麺を食べる時は、熱いお陰で他の香味成分も気化している為、余り気になりませんが、冷たいとビーフエキス(多分)成分だけが臭ってきます。

 因みに、ドッグフードなんかにもビーフエキスは使われてますよね?

 つまり……

 カップ麺からドッグフードの臭いがするのです!

 これはキツイ。
 スープを飲み込もうとすると、胃の奥から
 「おまえ、これは食い物じゃないだろ?」って押し返そうとしてくるのです。
 捨てる訳にも行かないので胃に流し込みましたが……苦痛でした

 翌日。

 朝起きて、チェックアウトを済ませてから、バスに乗り込んで箱根園に向かいます。

 何故かこの便には、私以外に箱根園方面に行こうとする者がおらず、図らずもバスは貸し切り状態♪

 しかしいい気になっていたのも束の間、大桶谷方面へ行くにつれ、何やらが立ちこめて参りました。
 更に進むと雨が降り出し、大桶谷は叩き付ける様な雨また雨

 ……そう言えば、大学時代に友達連中と来た時にも、雨が降ってたなあ、大桶谷。

 そんなこんなで目指す箱根園にようやく到着したものの、そこもまた、やけっぱちのような雨。
ちょっとした台風。
 そして、
 コレが箱根園水族館。
 箱根園水族館は、海水館淡水館、それとバイカルアザラシ広場の3つで構成されています。
 これは最初に入る、中が一番綺麗な海水館。

 海抜723Mにある、日本で最も高い所にある海水水族館なんだそうで。
 比較的、新しい建物です。

 ツタに覆われた建物が、無意味に神秘的ですが、中に入るといきなりお土産売場があり、何かファンシーなイメージ。
 入り口部分は結構狭く、不安を覚えたのですが……ま、中へ入りましょう。

エプソン品川を思い出します。  かなり小綺麗な大水槽。
 でっかいエイ(主?)が泳いでいたり、最初のインパクトとしてはなかなか。
 うっかりフラッシュを消し忘れ、思いっきり反射してますねえ。

 水族館でフラッシュを焚くという行為は、無意味な上に非常識な行為。
 皆様はくれぐれもお気をつけ下さい。

 その左手にある、結構でっかい
 サメとエイの水槽。
 元気なトラフザメ(左)とツマグロ(右)。
 トラフは斑点のあるサメで、この水槽の中では一番大きかったです。
 無害な種で、普通はじっとしている事が多いのに、ここのは元気に泳ぎ回ってました。

 同水槽内、ツマグロ、ドチザメ、ネコザメの3ショット。
 のんびりとしたドチやネコに対し、ツマグロは良く動きます。
 元気で大変結構!

 一見、見落としてしまいそうなクラゲ水槽。
 頭上にある為分かりにくく、ミズクラゲも写真ではちょっと判別しにくいのですが、意外な感じでなかなか綺麗。

 もう少し進んでいくと、最初の大水槽の底の方が見られます。

 沈没船を模した魚礁の近くに、ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)を発見しました。

 なお、この向かい側にペンギン達の水槽があるのですが、ギャラリーが多く、また水槽のガラスに水滴が付き過ぎて写真が鮮明でない為、割愛いたします。
 ペンギンは胸を張り、意味もなく雄々しいのが好きです。
 コミカルなくせに。

 さて、一旦外に出まして、次に向かうは淡水館

 ……秘密の入り口?
 海水館の綺麗さに比べて、このアンダーグラウンド感は何でしょう?
 中に入ると、オオサンショウウオとかがいまして、空気も何か湿っぽい感じ。
 海水館との落差が凄いんですが。

 国内淡水魚最大種、イトウ(他)の水槽。
 やや濁り気味の水の中に悠然と泳ぐイトウさん。

 向かいにはヤマメ、イワナ、ニジマスの水槽があり、それぞれの水槽を川のように水が渡っていく作り。
 その上流にはが。深い意味は無いのでしょうが……


 だが、それがいい。

 綺麗な水族館も良いですが、こういう人の温かみというか、歴史を感じさせる水族館も良いですよね。

 少なくとも、私は好きです。

 スキアエノクロミス フライエリィ
 口の中で卵を孵化させるマウスブリーダーの魚で、まぶしいメタリックブルーが印象的でした。

   何故か居ます。セキセイインコ
 いや、ホントに、何で?
 知ってる方居たら、教えて下さい。

 淡水魚館はまだ途中なのですが、ここでバイカルアザラシ広場に行くような順路となっていますので、行ってみましょう。

 御存知バイカルアザラシは、かのバイカル湖に棲息する、世界で唯一の淡水棲アザラシ。
 兎に角丸い身体が可愛い種です。


 ガラスが曇って良く見えねえよ
 実はこの時、あれほど降っていて雨がやみまして、辺りは物凄い

 水と空気との温度差の上に、湿度が凄いものですから、職員のおじさんが何度ワイパーで拭っても、次から次へと結露してしまうのです。

 さて、淡水館に戻りましょう。

 最後にいたのは世界最大の淡水魚、ピラルクー


 2Mには……届かないなあ。

 で、ここで思ったのです。

 ピラルクは成魚になると、4Mクラスの個体が出てきます。
 ガーパイクの仲間のアリゲーターガーでも3M

 成魚になるのに何年掛かるか分かりませんが、ピラルクやアリゲーターガーを飼育している水族館は山ほど在ります。
 水槽はどうするのだろう?
 デカイ水族館ならともかく、箱根園クラスの水族館に、4Mクラスの巨大魚を泳がせる空間はあるのか?

 ……楽しみなような、オソロシイような……

 〜まとめ〜

 箱根園水族館は、オシャレ系の海水館渋好みの淡水館というコンセプトの異なった(としか思えない)2つの水族館が楽しめる、非常にお得な感じの水族館でした。
 一つ一つはこぢんまりとした物で、満足には少し物足りませんが、両方を観ればかなり贅沢な気分に浸れました。

 雨やら霧やらが酷くて、箱根園の他の所は観られなかった(芦ノ湖でさえも!)ですが、来た甲斐はあったと思いましたね。

 ただ、ここに来ると半日潰す覚悟が必要なので、わざわざ箱根まで来て水族館観ようと言う、私のような物好き以外はどうなのよ?……って感じでした。
 あとねえ、ちょっと……狭い。

 以上!



 〜Fin〜