しかも、念願の寝台列車です。
選んだのはサンライズ出雲。
22時に東京を出て、翌日の10時に出雲へ着いてくれるイカした奴です。
寝台個室ではなく、ノビノビシートと言うのを選択したのですが……
乗り込んでみて、ビックリ。
このゆったりっぷりは何?
シートと言うか、ちょっとした二段ベッドですよ。
足が伸ばせるし横になれるし、これは寝台個室を選択する必要無いんじゃないかしら。
今回GAUさんは風呂に入ってきていたので使いませんでしたが、シャワー室も付いてるのですね。
何か感動。
夜行バスなど問題にならないッ!!!(当たり前だ)
かくして、0時くらいから5時半まで熟睡いたしまして、やはりちゃんと寝られると気分も良い物で御座います。
持ち込んだ本を読んだり、DSで遊んだり、音楽を聴いている間に徐々に時間は過ぎ、午前10時、出雲市駅に到着で御座います。
♪東京発の夜行列車降りたときからー、出雲市駅は雪ーの中ー♪
何か、雪降ってます……
って言うか写真じゃ分かりにくいけど
吹雪いてるんですけど!
けど、まあ目指すAQUASはここから更に1時間の場所だし、吹雪いてるとは限らないので、目の前の現実を華麗にスルーし、波子駅に向かいました。
波子駅からは、細い道を歩いていくと、割とすぐAQUASです。
何このピーカン。
それはもう、キレイに晴れておりましたよ。
出雲市の吹雪が、まるで幻想のよう。
AQUASの建物って、何か魚をイメージしているように見えて仕方が無いんですが、それらについては
館内にも一切言及なしでした。
書けば良いのに。
なお、AQUASの名の由来は、
AQUA(水)+ASU(明日/未来)
という意味を込めて名付けられたんだそうです。
さあ、中に入りましょう。
入館料は1500円。
この規模の水族館としては良心的な方でしょう。
館内は非常にキレイです。
新しい水族館なのかな?
オフシーズンな上に平日のお昼なので、お客が殆どいません。
普段なら「しめしめ」とほくそえむ所ですが、ここまで居ないと、逆に不安になります。
頑張れ、AQUAS!
入ってすぐあるのが、「しまねの磯」水槽。
コブダイとかイシダイとか、あとマダイとか鯛が多い。
水槽右端にある端末で、水槽内の生き物に関する情報とか、ちょっとしたクイズを楽しめるようになってます。
この端末は、割と最後のほうまで各水槽ごとにあって、それぞれなかなかに面白い。
最初が目いっぱい明るかったのが、次のコーナーになると途端に暗くなりまして……
現れたのは
県の魚、トビウオの水槽。……ま、数は少ないんですが。
島根県ではトビウオの事を「アゴ」と呼ぶんだとか。
何でも由来は「顎が落ちるほど旨い」なんだそうですが……
でも、トビウオの旨さって
そこまでの物だったかなあ?という疑問はさておき。
ウィング展開ッ!!!
そのあとに続くのがイカやタコ、クラゲの水槽。
で……
突き当りを左に折れると……
ジャーン!ジャーン!ジャーン!
「げぇっ! 関羽!!」
…違う。
……いや、ちょっと興奮しちゃいました。
サーセン。
これは、「神話の海」水槽。
眼前の大型水槽に集いしは
サメ、サメ、サメ!……あとエイと、他の魚も少々。
ドタブカ、メジロザメ、レモンザメ、ネムリブカ、ホシザメ、シロザメ、エイラクブカ、ドチザメ、コモリザメ、ネコザメ……
そしてエビスザメ。
上の写真の中で、一番でかい(太い?)のがドタブカ。メジロザメの仲間です。
下に居るのが、レアなエビスザメ。
鰓孔が7列(普通は5列)、背びれが1基(普通は2基)で、全国でも飼育例が少ないんだそうな。
水槽前の説明パネルには居なかったのですが、何故かシュモクザメも居ました。
アカシュモクかアオシュモクかまでは……私もまだまだ修行が足りません。
兎に角、コレだけの大水槽でコレだけの数のサメ……サメ好きの私の為に在る様な水槽です(違)。
あと、シロワニさんが居れば完璧でした(何がだ)。
で、このサメ水槽なんですが……
下がトンネルになってて、覗く事が出来ます。
しばらく行くと、現れたのは
絶滅したニホンアシカの剥製。
もう、生きているこれが見られないとなると、寂しい限りです。
ちなみに、奥に居るのはラッコの剥製。
何か奇怪な物が落ちている
と思ったら、これは
オオサンショウウオの「おーちゃん」(模型)。
「やさしくさわってね」と但し書きが書いてありましたが……
どっちかというと、頼まれても触るのヤです。
勇気をもって触ってみたら、ゴムみたいな感触でしたけど。
そして最後に控えているのが、AQUASの目玉である
シロイルカの水槽。
以前から言ってますが、シロイルカってでかいです。
ショーの時間を外れていたせいか、人間は誰も居ませんでしたが、イルカ達は超音波でダベッているらしく、
水槽前にいるときゅぃ〜きゅぃ〜音が聞こえて、結構うるさいです。
なお、水族館の撮影でフラッシュ禁止なのはもはや常識ですが、ここではこんな看板がありました。
こいつら……実は楽しんでねぇ?
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しまね海洋館AQUASは、県立の水族館でありながら新しく、清潔で、しかも最近のタイプの水族館でした。
見終ってみると、ちょっと物足りない感はありましたが、序盤でサメ大水槽を持ってきたりするなど、最初から飛ばしている感じで好感が持てます。
ただ、シロイルカの水槽がラストにある為、ショーの時間に間に合わせる事が出来なかったのが残念です。
でも、駅から近いし、良い水族館なので、みんな行って上げて下さい。
さあ、明日は宍道湖自然館ゴビウスです。
アクアスとゴビウスって書くと、何かギリシャかローマの神様みたいですな。
それはさておき。
JR出雲市駅に隣接している一畑電鉄出雲市駅より、電車に乗って4半時(約30分)。
湖遊館新駅より歩いて10分くらい。
周りに殆ど何も無いので、10分歩く位は全く苦になりません。
雪に映えるゴビウス。
ゴビウスとはラテン語でハゼ科の総称との事で、神様の事ではありませんでした(当たり前だ)。
宍道湖と、それに繋がっている中海は、
「特に水鳥の生息地として重要な湿地に関する条約」(ラムサール条約とも言う)
の登録湖であり、これらを良く知る事を目的として作られた水族館のようです(推測)。
従って、飼育されているのは宍道湖及び中海に棲息する魚、昆虫、鳥などです。
さあ、中に入りましょう。
入館料を払う前なのに、入った目の前に突然あるのが、
このシラウオの水槽。
こんなにでかい水槽の中に、ちょろっとシラウオが居るって言うのもなんかスペースの無駄っぽい気がしますが……
だが、それがいい。
シラウオは宍道湖を代表する魚という事で、入り口でお客を迎えるには、もってこいかと思います。
なお、この先が窓口になっているので、シラウオを見るだけならなんと無料です。
まあ、入館料は500円ポッキリと、水族館としては破格の安さなので、そんなにケチらなくても大丈夫でしょう。
入ると窓の外に、亀やカラス貝などを飼育している池がありまして、それを越えると
汽水域の生き物達のコーナー。
モクズガニって、思ってたよりずっと大きいのですね。
私、モクズガニっていうとがん汁とウェステルマン肺吸虫位しか知らなかったもので……
ゴビウスの名の由来であるハゼの水槽。
貼り付いていたり泳いでいたり、色々なハゼが居ます♪
水槽は小さいですが、中の魚も小さいので問題無し。
宍道湖ジオラマのコーナー。
奥川が宍道湖、手前側が中海の水槽となっており、それぞれ飼育されている生き物が違います。
また、宍道湖側にはマガモも飼われています。この辺りで捕獲されたらしい黄色のアマガエル。
青系の色素が欠落している為で、こんな玩具みたいな色でも、ちゃんと生きてます。
もう少し進みますと、日本最大の淡水二枚貝
カラスガイ(貝殻)を触る事が出来ます。
このスペースでは、他に外来種についての説明や、ブラックバスの料理やカミツキガメを食べた話の記事などが展示されていました。で、そろそろ終わりかなーとか思っていたら……
突然毛色が変わりまして、剥製や標本が目立ってまいりました。
因みに、左上にいるデカイのは、コハクチョウ。
剥製、標本のコーナーを越えると、次に漁具のコーナーがあります。
こんな感じで博物館チックになって終わりかなーと考えていたら……
ラストを飾るのがこの中海、宍道湖の大物達。
右が中海で、アカエイやスズキがいます。
左が宍道湖で、コイなんかがいます。
でも、
1M強の淡水魚は、普通に怖い。
この奥が出口で、ゴビウスは終了となります。
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宍道湖自然館ゴビウスは、宍道湖や中海に特化しており、また500円という破格の入館料に対して、思ったより内容が充実していました。
館内もキレイで、特にトイレが清潔。
「今月のお勧め」みたいな情報がトイレにあって、飽きさせません。
周りにな〜んにも無いのが難点ですが、帰りも30〜40分あれば電車で出雲大社にも行けますし、まあ、何とかなるかなと。
勢い勇んで行ったのですが、とにかく節分で人がやたらいましたねえ。
静かで荘厳な雰囲気を期待して言ったのですが、やはり土曜日で、しかも節分では、無理もありませんな。
あと、お神酒を近くの酒屋で手に入れたのですが、醸造アルコールに加え、糖類まで入ってました。
混ぜ物だらけじゃん……(涙)
〜Fin〜