2003年8月13日(火)
珍道中1(宮崎&鹿児島旅行1)


 はい。今回行って来たのは九州宮崎。その中でも特に延岡です。
 延岡というのは宮崎と大分のちょうど間くらい。
 古の地、高千穂への中継点として欠くことのできない場所であり、また、「鮎やな」で有名な所です。
 町としても

 こんなのがある程で、鮎の町としての自覚がかなりあるようです。
 余談ですが、今(2003年8月13日現在)GAUさんの両親はこの町に住んでいて、今回はそのお誘いを受ける形で、いつもは埼玉と神奈川をフラフラしている私は、弟を引き連れて延岡まで馳せ参じる事となったのです。

 旅行前日、閉店寸前のヨドバシカメラに滑り込んで新しいノートパソコンを購入したり、当日5時起きなのに3時近くまで弟とだべっていたりと、出発する前から激しくステキな予感満載でしたが、どうにかこうにか延岡に到着すると、そこにはGAUさんの母と姉夫婦が。

 ご存知のようにGAUさんは無事故・無違反・無運転を誇る究極のセーフティドライバー
 しかし、延岡は交通の便が余りよろしくなく、観光には自動車が必須アイテムです。
 そんな時に自動車の運転が出来る義兄さんの登場は、まさにカモネギ渡りに船です。
 早速車に便乗して、目指すは塩田(えんでん)の地、北浦です。


 北浦の観光案内所に展示されていたリュウグウノツカイです。
 その派手で鮮やかな模様、装飾から文字通り「竜宮城の遣い」との名をつけられたこの魚、泳ぐ力は大した事無いらしく、暴風雨の翌日なんかには良く浜に打ちあげられるんだそうな。

 観光案内所を出ると、すぐそこは海岸になっていて、下りて行けます。
 浜に向かって下りようとしたGAUさんの目に、こんな物が飛び込んできました。

 塩釜。
 

 ホテルニュ〜塩釜〜♪
 (古いネタを……)

まあつまり、「塩釜」という塩を煮出す施設です。

 先ほども書いた通り、北浦は塩の町。
 更に厳密に言えば塩田の町です。
 塩田というのは海水から塩を抽出するために必要で、塩釜もまた濃縮した海水から塩を抽出するのに必要な……

 ええい、ここは塩に関する学術的ページではないので省略します。
 塩田や塩釜についてよく知りたければ自分で調べてください。

 そんな訳でですね。
 ご存知の通り、海水というのは単に塩だけが溶けているのではございません。
 工業的に生成されてた食卓塩(NaCl)とは違って、各種ミネラルが豊富に含まれて……はいるんですが、コレがどうも多すぎて、ある程度取り除かなければ塩として役に立たないんですね。
 そこで取り除かれた物……つまるところ副産物が「にがり」な訳です。
 あの、豆腐を固める役割を持つ物質です。

 もちろん、それをみすみす捨ててしまうような勿体無い事は、我等が(?)北浦町は為さいません!

 こんなノボリまで立てて、アピールする気満々です。
 しかし、後ろの残骸(?)が痛々しいのう……


 土産物屋にて林立する「にがりちゃん」。
 何か、お肌にも良いらしいです。
 しかし……このネーミングは何とかならないのでしょうか?


 北浦の浜に転がっていた、明らかに哺乳類のものと思われるです。
 長さは15cmくらいでしょうか。GAUさんは人医でも獣医でも無いので、何の骨だか分かりません。
 義兄さんが見つけてきたのですが……

人骨だったらどうするんだよ、 義兄さんΣT△T!!

 北浦を去り、やって来たのはすみえファミリー水族館
 このこじんまりとした水族館はグラスボート発着場の隣にあるのですが、交通の便が今ひとつ悪いのが欠点です。

 やっぱりこの辺りでぶらり旅は無理なのですかねえ。

 さて、いやしくもここは地元密着型のファミリー水族館。
 当然展示テーマも地元「延岡の生き物」に限定されているようです。

 ほら、自らこう宣言されています。


 ゾウリエビ

 セミエビ

 イセエビ

 いきなりエビ3連発ですよ、奥さん!
 さすが延岡。コレを喰えというのか!(多分違うと思う)


 コレは延岡の象徴、五ヶ瀬川に棲む魚類を展示してある水槽です。
 プレートにも「五ヶ瀬川の魚たち」と書いてあったし、魚の説明はほぼ網羅されています。
 まるで、ここにはしか居ませんと言っている様な物です。

 しかし……画面下端を注目して下さい。


 お前は誰だ!? 何故ここに居る!?

 ちなみに亀は爬虫類です。

 ……ま、魚たちって言うだけで、魚だけとは言ってませんでしたけどね。
 しかし、はないだろう……


「もう、何もかも嫌んなっちまってよぉ…」

 って感じの彼はヤモリザメ
 別に死んだりしてるってわけじゃなくて、よくこういうポーズをとるらしいです。

 ほら、水族館でもこうやって断ってます。

 この水族館、規模こそ小さいのですが、その展示内容には他ではなかなか見られないものがあって、目を瞠らせます。
 まず押さえておかねばならないのは

 鮎の稚魚

 シラスウナギ(ウナギの稚魚)です。
 鮎を飼っている水族館はありますが、鮎の稚魚を展示している水族館は珍しいのではないでしょうか。
 シラスウナギに至っては、「白いダイヤ」とも呼ばれるほど貴重なもので、許可無き者の取り扱いが禁じられています。
 それに出会えたことは幸運であると言えましょう。

 しかしシラスウナギって……

 寄生虫みたいっスね。


 この水族館唯一の1メートルオーバーフィッシュ、アカメさんの登場です。
 日向灘という延岡のリアス式海岸に住まう魚で、宮崎県や高知県の一部に棲息する幻の魚だそうです。
 瞳が赤く、ルビーのように輝くことから「アカメ」と名付けられたそうな。


 で、こちらがアカメさんの剥製。
 ここでも「幻の魚」と銘打たれてあります。
 ……幻な割には、何匹も展示されてあるんですね。
 何か説得力無いので、もう少し展示数を少なくしたほうがいいと思うのですが……

 かくして水族館を後にし、北浦を自動車で散策した後、姉夫婦と別れて両親の家に直行。
 疲れていたのか、爆睡してしまいました。

 夜になったら起こされて、みんなで呑みに行きました。
 百年の孤独とかいう珍しげな焼酎とか、
私は基本的に焼酎は嫌いなのですが、意外に呑めましたねえ。旨いって事か?

ウツボとかメヒカリという魚とか、なかなか珍しげな物も喰いました。
 ありがとうおとん!……って事で、翌日に続く。