旅行前日、閉店寸前のヨドバシカメラに滑り込んで新しいノートパソコンを購入したり、当日5時起きなのに3時近くまで弟とだべっていたりと、出発する前から激しくステキな予感満載でしたが、どうにかこうにか延岡に到着すると、そこにはGAUさんの母と姉夫婦が。
ご存知のようにGAUさんは無事故・無違反・無運転を誇る
しかし、延岡は交通の便が余りよろしくなく、観光には自動車が必須アイテムです。
そんな時に自動車の運転が出来る義兄さんの登場は、まさにカモネギ渡りに船です。
早速車に便乗して、目指すは塩田(えんでん)の地、北浦です。
北浦の観光案内所に晒展示されていたリュウグウノツカイです。
その派手で鮮やかな模様、装飾から文字通り「竜宮城の遣い」との名をつけられたこの魚、泳ぐ力は大した事無いらしく、暴風雨の翌日なんかには良く浜に打ちあげられるんだそうな。
観光案内所を出ると、すぐそこは海岸になっていて、下りて行けます。
浜に向かって下りようとしたGAUさんの目に、こんな物が飛び込んできました。
塩釜。
ホテルニュ〜塩釜〜♪
(古いネタを……)
まあつまり、「塩釜」という塩を煮出す施設です。
先ほども書いた通り、北浦は塩の町。
更に厳密に言えば塩田の町です。
塩田というのは海水から塩を抽出するために必要で、塩釜もまた濃縮した海水から塩を抽出するのに必要な……
ええい、ここは塩に関する学術的ページではないので省略します。
塩田や塩釜についてよく知りたければ自分で調べてください。
そんな訳でですね。
ご存知の通り、海水というのは単に塩だけが溶けているのではございません。
工業的に生成されてた食卓塩(NaCl)とは違って、各種ミネラルが豊富に含まれて……はいるんですが、コレがどうも多すぎて、ある程度取り除かなければ塩として役に立たないんですね。
そこで取り除かれた物……つまるところ副産物が「にがり」な訳です。
あの、豆腐を固める役割を持つ物質です。
もちろん、それをみすみす捨ててしまうような勿体無い事は、我等が(?)北浦町は為さいません!
こんなノボリまで立てて、アピールする気満々です。
しかし、後ろの残骸(?)が痛々しいのう……
土産物屋にて林立する「にがりちゃん」。
何か、お肌にも良いらしいです。
しかし……このネーミングは何とかならないのでしょうか?
北浦の浜に転がっていた、明らかに哺乳類のものと思われる骨です。
長さは15cmくらいでしょうか。GAUさんは人医でも獣医でも無いので、何の骨だか分かりません。
義兄さんが見つけてきたのですが……
人骨だったらどうするんだよ、
義兄さん
北浦を去り、やって来たのはすみえファミリー水族館。
このこじんまりとした水族館はグラスボート発着場の隣にあるのですが、交通の便が今ひとつ悪いのが欠点です。
やっぱりこの辺りでぶらり旅は無理なのですかねえ。
さて、いやしくもここは地元密着型のファミリー水族館。
当然展示テーマも地元「延岡の生き物」に限定されているようです。
ほら、自らこう宣言されています。
ゾウリエビ
セミエビ
イセエビ
いきなりエビ3連発ですよ、奥さん!
さすが延岡。コレを喰えというのか!(多分違うと思う)
コレは延岡の象徴、五ヶ瀬川に棲む魚類を展示してある水槽です。
プレートにも「五ヶ瀬川の魚たち」と書いてあったし、魚の説明はほぼ網羅されています。
まるで、ここには魚しか居ませんと言っている様な物です。
しかし……画面下端を注目して下さい。
お前は誰だ!? 何故ここに居る!?
ちなみに亀は爬虫類です。
……ま、魚たちって言うだけで、魚だけとは言ってませんでしたけどね。
しかし、亀はないだろう……
「もう、何もかも嫌んなっちまってよぉ…」
って感じの彼はヤモリザメ。
別に死んだりしてるってわけじゃなくて、よくこういうポーズをとるらしいです。
ほら、水族館でもこうやって断ってます。
この水族館、規模こそ小さいのですが、その展示内容には他ではなかなか見られないものがあって、目を瞠らせます。
まず押さえておかねばならないのは
鮎の稚魚と
シラスウナギ(ウナギの稚魚)です。
鮎を飼っている水族館はありますが、鮎の稚魚を展示している水族館は珍しいのではないでしょうか。
シラスウナギに至っては、「白いダイヤ」とも呼ばれるほど貴重なもので、許可無き者の取り扱いが禁じられています。
それに出会えたことは幸運であると言えましょう。
しかしシラスウナギって……
寄生虫みたいっスね。
この水族館唯一の1メートルオーバーフィッシュ、アカメさんの登場です。
日向灘という延岡のリアス式海岸に住まう魚で、宮崎県や高知県の一部に棲息する幻の魚だそうです。
瞳が赤く、ルビーのように輝くことから「アカメ」と名付けられたそうな。
で、こちらがアカメさんの剥製。
ここでも「幻の魚」と銘打たれてあります。
……幻な割には、何匹も展示されてあるんですね。
何か説得力無いので、もう少し展示数を少なくしたほうがいいと思うのですが……
かくして水族館を後にし、北浦を自動車で散策した後、姉夫婦と別れて両親の家に直行。
疲れていたのか、爆睡してしまいました。
夜になったら起こされて、みんなで呑みに行きました。
百年の孤独とかいう珍しげな焼酎とか、
私は基本的に焼酎は嫌いなのですが、意外に呑めましたねえ。旨いって事か?
ウツボとかメヒカリという魚とか、なかなか珍しげな物も喰いました。
ありがとうおとん!……って事で、翌日に続く。