(2007.2.24〜25)
散歩

  • 1日目:井の頭自然文化園(水生物館)in吉祥寺
  • 2日目:よしもとおもしろ水族館in横浜

     一日目:井の頭自然文化園(水生物館)(in吉祥寺)

     ……休みの日、家でボ〜ッとしているというのは、たまらなく苦痛です。

     やりたい事があろうが無かろうが、やるべき事があろうと無かろうと……です。

     そこで!

     この土日を利用して、今まで行っていなかった身近な水族館を訪れてみようと思った次第な訳です。

     1日目にやって来たのは吉祥寺。
     新宿から少し行った所なので、十分に身近です。
     目指すは井の頭自然文化園の中にある水生物館。

     水生物館以外には、特に興味なし。
     時間が余れば行くかなあ……って位です。

     JR吉祥寺駅から、徒歩で10分ほど。
     駅構内の地図にも載ってますし、道路を歩いていても分かり易いので、迷う事は無いですね。

     う〜ん、都会って
     

     「井の頭自然文化園は、井の頭恩寵公園の一角にある有料総合公園です。
     とパンフレットにありますが、実際、水生物館のある分園と、動物園や彫刻館、資料館や遊園地(!)等のある本園によって構成され、ちょっとしたアミューズメントパークです。

     ……そこ!
     ここは笑う所じゃない。

     むしろ泣けッ!!(何で?)

     しかし、くどい様ですが、私が行くのはあくまで分園。
      分園入り口。
     ここでお金を払って中に入ります。
     入園料は、本園分園合わせて、大人400円。安い!

     ……まあ正直、入館料や「自然文化園の中の水生物館」って時点で、余り規模や内容に過剰な期待をしてはいけません。
     中を進んでみると……

      小さ…ゲフンゲフン。
     ……と言うより、この建物のシンプルっぷりは何?

     手前から見た限りでは、窓一つありません。
     ただ、料金所(?)が外にあるせいで入り口は開放状態なので意外に明るく、雰囲気も良いようです。
     また、手前にある池に掛かった橋を越えて入っていくのが、何かちょっと嬉しかったりします。

     さあ、中に入りましょう。
     この水族館の対象は、あくまでお子様達。
     だから水槽は低めの位置にあり、またお子様が乗って見られるよう、水槽の下に踏み台や椅子が設置してあります。
     よく考えられている。

     面白いのは、館内に入っていきなりあるのがこの
      ミズグモ。  ミズグモって言うのは、その、まあ、蜘蛛です。
     世界で唯一、水中で生活する蜘蛛なんだそうですが……

     これをトップに持って来るセンス、侮れません。

     そのすぐ次にあるのが、

      「近年の井の頭池」水槽。

     ちゃんと「水族館」している水槽に会えたので、失礼ながら安堵の溜息。

     水槽内にはコイやタナゴに加え、ヤマセミ(鳥)も居るとか。
     発見出来ませんでしたが……

     しかししかし侮る無かれ。
     この水生物館、意外や意外、繁殖賞を結構取っているのです。

      殆ど鳥類だというツッコミは、華麗にスルーする方向で。
     まあ、ここのメインは魚よりむしろ水鳥ッぽいので、当然なのかもしれませんがね。

     そして角を折れますと、水棲昆虫の水槽がございます。
     コオイムシ、ゲンゴロウ、ミズカマキリ、タイコウチ、そして……タガメ!
     今や図鑑でしか見ることの出来ない(と思われる)、水中に於ける獰猛なハンターが一堂に会しております。

     一つ一つ(の水槽)は小さいけれど、一つになればごらん、無敵さ〜♪

     それぞれの水槽には、餌であるのでしょう。
     カダヤシ(メダカみたいな魚)が何匹か泳ぎ、その中の数匹が餌食となった後でした。

     
     しかしそれが、厳しい自然の掟なのです。(「どうぶつ奇想天外」風に)

     その先にあるのは、両生類のスペース。
     
     数種類のカエルと、イモリがこのスペースの中に居ます。
     ただ、一匹一匹が小さいから、見つけ出すのはなかなかに困難。

     この水族館の目玉、オオサンショウウオの水槽です。
      ……動かないんだけどな。

    で、
     こんな感じです。

     本当はあとほんの少しあるんですが、ネタ的にクライマックスは、このオオサンショウウオですね。



    まとめ。
     井の頭自然文化園、水生物館は、井の頭公園の端にひっそりと佇む、こぢんまりとした水族館。
     ズーストックを目的として、1996年に改修されました。
     渋すぎる外見に反して、館内は意外にキレイで新しい。

     派手さやサプライズ的要素は全くありませんが、身近な物を安心して見られる水族館です。
     幼稚園児や小学校低学年でも、安心して連れてこられるし、結構勉強になります。

     特に水棲昆虫が常設であれだけ揃っているのは、結構珍しいと思うのですが、如何か。

     館内は狭いので、よ〜く観て粘っても、せいぜい1時間。
     他の時間は、外に居る鳥類や、本園の動物園をみて潰して下さい。

     あ、あと駅前にある吉祥寺丼の店は、安くて多くて、そして旨いですよ♪ 



     二日目:よしもとおもしろ水族館(in横浜)

     さて、本日行くのはよしもとおわらいおもしろ水族館
     何故か横浜中華街の中に存在する新しい水族館です。
     石川町の駅から関帝廟を目指す途中の大通りに在るので、割とすぐに見つかります。
      ビルの3Fのみですので、割と狭い……のか?

     エレベーターか階段を上って、中へ入りましょう。
     入館料は1400円
     1フロア省スペース水族館としては随分高い気がしますが、入る前の通りに普通に200円引きクーポンが置いてあったりします。
     でも1200円か……まだ高いなあ。

     入館料を払うと、マグネットペンと無地のコインを渡されます。
     館内の殆どの水槽前に配置されたクイズの答えを、このペンで知る事が出来るのです。
     コインの方は……いずれ分かります。

     館内は小学校のような作り(?)になっていて、最初にあるのは下駄箱です。
      各水槽には明石家さんまさかなクンのイラストがあり、

     さんまさんが各魚にツッコミ(?)を入れ、
     さかなクンが豆知識を教えてくれる展開になってます。

      何故か洗濯機を模した水槽。
     前面にマイクがあり、大きな声で
     「元気、ハツラツ──!?」と叫ぶと水流が起こるという仕組み。
     だから、奥のモニターに「オロナミンC」と在るのですね。(見えますかね?)
     この日は人が多かったので、大声を出そうという猛者はおりませなんだ。

     私だって……流石に一人なのに叫ぶ訳には……

      鰈の水槽で、カレイライス……実に下らないね。
     しかもさかなクン曰く、この水槽内には「平目も居る」との事。

     ダメじゃん!

      こういう遊び心も満載です。

     水槽のクイズは3択になっていて、
      こういうパンチの効いた選択肢になってる訳です

     
     「寿司」水槽。マダイ、ウニ、マアジ等、御寿司屋さんで見られる魚達が展示されているんですが……
     中に何故かスベスベマンジュウガニが居るんですよね。
     猛毒の。

     「擬態」のコーナーに居るシマウミヘビ。
     
     イラブーことエラブウミヘビに擬態していますが、実はアナゴの仲間。

      浄化槽を見せてる水槽。
     パッと見タッチングプールに見えるんですが……触っちゃダメです!

     暗い所にプランクトンの水槽がありまして……
     これはニホンイサザ。水族館では幼魚等の餌として使います。
     「ちゃんと展示するのは日本発かも」って書いてありましたが、確かに余り見た事が無い。

     
     元気ハツラツ、オロナミンC!!

     受付で頂いた無地のコインは、この為にあったのです。  ここでコインを投入し、オロナミンCで一息着く……と。

     出口近くにあるのが、この

     「危険生物水槽区」
     ゴンズイハナミノカサゴ等の毒を持った魚が、折の中に閉じ込められております。



    まとめ。
     よしもとおもしろ水族館は、何よりお客が楽しめる事を最重要視し、その為、展示動物の周囲の環境を、あえて自然状態に近付けていないという、ある意味で非常に水族館らしくない水族館でした。
     しかし、各水槽毎に付けられたクイズやさかなクンの解説など、「学ぶ」余地は十分にあり、楽しみながらも一応、学べるようになっています。
     サンシャイン国際水族館のバックアップがあり、諸所にサンシャインの影が見られますが(特に、内装が非常にナンジャタウン)、楽しくて見応えがあり、こういう水族館もアリかなあと思いました。
     ……水族館のメインになっちゃ困りますけどね。

     入館料が規模の割には少々高く、「割引券をあんな所に置いておくなら、素直に安くしてくれよ」って気もしますが、これも「らしさ」なのかも知れませんね。



     〜Fin〜