旅行記2:(地獄谷in登別&サンピアザ水族館in札幌&野宿)

9月7日(土)(2002.09.07)




さて、登別で気持ちよい朝を迎えた私は、まず地獄へ向かう事にしました。

だけどその前に…

 

…ここの名物である(?)
「生ちちソフト」を頂いていきましょう。

なっまちっちなっまちっちなっまちっち♪

地獄へ向かう前に寄った基地(?)にて、北海道の動植物が展示されていました。

結構色々いるものですね。ちなみにクマエゾシカは、カレーの材料として北海道の名物になっています。

……さて、色々満ちたところで、いよいよ地獄へ堕ちましょう。準備は良いですか?

ザ・ヘル・ヴァレイ!!って……何か笑ってしまうなあ。

地獄谷と言うだけあって、景観はまさに死の谷。

やたら沢山ある「立入禁止」の看板、やたら沢山居るカップルなど、湯壺に放り込みたくなりますが
(不愉快なだけでネタにならねえんだよ!)
そこはそれ、面白いモノを発見いたしました。

ん?よく見えない?じゃあアップにしてもう一度。


乙女地獄?(おとめじごく)

……それはどんな地獄なんでしょう?

皆さんの想像力を逞しくして想像してみて下さい。

 

更に奥へ進むと、大湯沼が見えてきました。
(……と簡単に言ってますが、実際はかなり山登るんですけどね)

山道を20分くらい歩くと、見えてくるこの情景――


なんて幻想的な光景でしょう。まるで女神様が現れて
「貴方の落とした斧は金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」
とか訊いてくれそうです。

 

硫黄臭いですけど。

 


 

電車で爆睡しまして、新札幌に着きました。
目指すはサンピアザ水族館。駅から出てすぐの所にあります。


うつぼうつぼうつぼうつぼうつぼうつぼ

やあ

私も今まで結構な数の水族館を観てきていますが、これほどの数のウツボを所有するところはちょっと無かったと思います。
サンピアザ水族館。規模が小さいとはいえ、侮れません。

ちなみにこのサンピアザ水族館、やたらでっかいエイが3匹居ます。
それぞれ名前が付いていて(忘れましたが)、ここのマスコットらしいですね。
デカイエイが居る水族館は多々ありますが、大抵は大水槽の中にいて、そう言うエイは上か下の方に行ってしまい、なかなか間近では見られないモノです。

ところがここでは間近に見られる。

それだけでもなかなかに価値があると思うのですが、如何に?

そうそう、ついでにこんなモノもありましたよ。

魚に餌をやれる水族館ってのもなかなかですが、その相手が1メートル級の鮭やイトウってのはどうよ?

 


……さて。

 

ここまでで今回の旅行プランは全て終了しました。

しかし……
私が帰還するのは翌8日の午前7時50分新千歳空港発

つまりこれより私は……
行くあても無く札幌市内を彷徨わなくてはなりません。

以下はそんな私の野宿の記録である。


  • 午後6時:札幌到着
     この段階で既に疲れている。無理もない。今日は登別と札幌を歩き回ったのだから。
     荷物がやたら重いので、荷物をコインロッカーに入れる。ノートパソコンは重いです。
    (3kgは携帯に適さないと思う)
     もう、旅先に持っていくのはやめよう。

  • 午後7時:オールで営業しているファミレスか漫画喫茶を探す。
     無い!!ファミレスも漫画喫茶もあるが、みんな22:00で終了でやんの。
     軽い失望を覚えながら大通公園の前を通りかかる。何か哀しくなってしまった。

     まあ、寒いとか言う以前に、大通公園のベンチとかで夜を明かしたら哀し過ぎて死にそうですが

     ただ……ですよ?
     野宿をするのは次の日朝早く帰還するからであり、泊まる所が無いからでは無いのです。
     私にだってプライドはあります
    「ああ、あの人終電逃しちゃったのね」ならまだ許せますが、「ボクおうち無いの?」と思われるのは
    プライドが許しません

    あえて公園を素通りし、すすきのへ向かう。あの眠らない街ならば、私を受け入れてくれるかも知れないと思いながら。

  • 午後8時:いくら野宿とはいえ、風呂に入らないのは何かイヤだ。
     探し回ること1時間余り。
    「リラックスサロン」とかいう所を発見。詳細は不明だが、バス,サウナがど〜のこ〜のと書いてあるので、勇気を出してビルに入ってみる。

    余りにもけば過ぎるオバチャン登場

     本能的に、回れ右をしてダッシュで帰りたくなりましたが、後ろにあったのは閉まったエレベーター
    もはや窮鼠です(笑)

     

    フタを開けてみれば何の事はない、フロ&サウナ&マッサージの店だったのですが、本当に、その時はマジでびびりました。

  • 午後9時すすきののクラブセガにて一応、落ち着く。
     どうやらこの街でも、私を受け入れてくれるのはコンビニゲーセンだけらしい。

  • 午前0時:すすきののモスにて、日付の変更を確認。
    「モスにて日付変更を迎える。全然旅行じゃない。
     全然休日じゃない。
     単なる時間の無駄だ」
    ……当日のノートにはこう記されています。
    どうやらシャレにならないくらいまいっていたようです。

  • 午前0時15分:モスの外をバイクで走っていく者が居る。クラクション(っていうのか?)で「ゴッドファーザーのテーマ」を演奏している。
    「ゴッドファーザーのテーマって、『裏の畑でポチが鳴く〜♪』が合うんだよね。
     そう考えると笑える」
    ……こんな事書いてます。

     ああ、誰か可哀想なGAUさんを助けてあげて〜(T△T)!!
     ……ヤバイですね。真剣に。

    この後、モスで少し寝てから(見逃してくれた店員さん、有り難う)、再び放浪を開始する。

  • 午前2時:札幌駅前で遂に力尽き、横になる。

     寒い。

     長袖をコインロッカーの中に置いてきてしまった事が悔やまれる。
     っていうか、秋の北海道で長袖を持たずに出歩く私って……馬鹿?

  • 午前3時:身体がしんしんと冷える。
     このままだと心配なのでコンビニに走り、カップ麺をすする。

    寂しさ100万倍!

    ……何故観光旅行に来て、カップ麺をすすってるんでしょう、私……

  • 午前5時20分:札幌駅開く。
     今まで沈黙を守っていた駅のシャッターが、徐々に開いていく。

     出来ればここは南極物語のメインテーマを口ずさんで頂きたい。

     まずトイレ。
     何とか生き延びる事が出来た。
     気分はまさに南極大陸で一年間生き抜いたタロジロだ。

     最後に。

     札幌駅のこの場所で夜を明かしました。  近くにお越しの方は、
    「ああ、もしかするとここに死体が転がってたかも知れないんだな」
     とお思い下さい。

    〜完〜