……いや、好きなんですよ、湯河原の温泉。
まあ、下調べも予約もしないで行ったので、ちょっと小汚年季の入ったホテルでしたけどね。
音が部屋の外に漏れまくりだし、床ギシギシ言うし、風呂は小さくて一度に一人しか入れないしシャワーは一つしかない……ですが、
温泉が加水、循環、加温無しのかけ流しだったので全く問題なし!
あ……よく考えたら男湯女湯無かったな……
まあいいや。
で、次の日9時前にチェックアウトしていざ、清水に向かいます。
清水駅からはバスです。
バスは10〜20分間隔で、結構頻繁に出ているのですが……
海洋科学博物館に行ってくれるバスだけが、 バスターミナルから離れた場所にあり、非常に見つけにくい。
で、まあ10分ほど待ったらバスが来ましたので乗り込みましたらば、そこはそれ、粗忽者のGAUさんですから、期待は裏切りません。
行き先をちゃんと確認しないで乗り込んだモノですから、目的地の二つ前のバス停で終点。
哀れ結構な距離を歩くハメと相成りました。
さて、する必要の無い紆余曲折の末、辿り着きました東海大学海洋科学博物館!(長い名前だな)
意外にちゃんとしてます!失礼な
隣接する自然史博物館とダブルで入れる共用チケットが1800円ですから、まあ、良心的な値段と言えるでしょう。
中に入っていきなり在るのが、巨大カレイであるおひょう(大鮃)の標本。
体調1.65M、重量62.5kg。
でかいですねえ。
こんなモノが旨いって言うんだから……人は業が深いです。
さて、続きましては珊瑚礁の魚コーナー。
色とりどりの魚たちが、闇の中筒型水槽の中で蠢いています。
意外にキレイです。
まあ、迫力には欠けるけれど、
それなりにキレイだし見応えはあるし、
こんな感じの展示が続くのかなあと
思いきや!
どーん!
出ました大水槽!
高さ(深さ?)5M超!
実際、かなりの迫力です!
上の方を悠然と泳ぐ巨大なアカエイ!
擬岩サンゴの上でどっしりと構える、やはり巨大なマダラエイ!
そして水槽下方を睥睨するようにゆっくりと泳ぐシロワニさん!
いずれもかなりの迫力で、我々の心を癒してくれました。
加えて平日だった事もあり、館内に人が殆ど居ません。
※水族館好きにとって、これはかなりのファクターです。
元気いっぱいのお子様達や、幸せいっぱいのカップル達が大勢居ると、水族館を充分に楽しめない事が多いのです。
大水槽の近くで、こんなモノを見つけました。
つがいのリュウグウノツカイの標本。
非常に珍しいのだそうですよ。
なお、手前のデカイのが5.18Mのメス。
後ろが4.85Mのオス。
リュウグウノツカイは最大5.5Mになると言われているので、このメスは最大級の個体と言う事になるんだとか。
ちなみに……
この大水槽の近くの壁にはドアがありまして、外へ出る事が出来ます。
そこにあるのが、あの有名な津波実験水槽。
タモリ倶楽部で紹介された事もあります。
人工的にミニチュアの津波を起こす事が出来る施設で、小さいけど結構凄いです。
分かりにくいですが、防波堤の無い町(手前)が水没し、滅んでいます。
津波も見たので、再び水族館の中へ。
原始的なサメ、ラブカ
何が珍しいかというと、ここはラブカの成体だけでなく、卵や胎児の標本も置いてあるという点です。(写真左方)
これは珍しいですよ。
愉快な形のコンゴウフグ(ハコフグの仲間)
形といい、色といい、何か愉快ですね。
カマス類最大のオニカマス(人を襲うこともある)
デカイです。
でも水槽に対してデカ過ぎるせいか、鼻先が擦り剥いているモノがいました。
魚達は擦過傷で死ぬというので、何とかしてあげて欲しいところですが……
見えますか?
ヒメという魚です。
学問上貴重な魚で、砂泥底に棲むんだとか。
泥にまみれてもヒメ。
なお、この博物館(って言うか東海大?)は何とあの古賀章を受賞しています。
誇らしげに飾ってありました。
また、ボタンエビの駿河湾での復活を目指し、増殖に取り組んでいるとか。
上手く行けば、この辺りでも美味しいボタンエビが食べられるかも知れないんですね。
ぜひ、頑張って頂きたい!
なお、最後の方で水族館のバックヤードが見れたり、海についての情報満載なマリンサイエンスホールには
現在世界唯一のメガマウスの剥製や、
ピグミィシロナガスクジラの骨格標本、
更に忘れちゃいけない
海の生物をモデルに作られたメカニマル達等があり、かなり楽しい。
……正直、大学の施設と言う事で余り期待していなかったのですが、考えを改めました。
ここは、かなり良い水族館です!
辺境故、他には大学の設備以外、何も無いのですが、この為に清水を訪れる価値はあると感じました。
まさに、私好みの水族館。
……帰りは新幹線を使いました。
5000円オーバーは、ちょっと痛かったです。
〜Fin〜