四国!
学生の頃、部活の合宿で香川県に行った事がありましたが、正直、自らの意思で四国に遊びに来たのは初めてですよ。
おりしも「龍馬伝」なるドラマの影響で、高知の宿は片っ端から満室、満室。
やっとの思いで予約に成功した温泉宿も、行きたい場所からは結構離れた過疎っぽい村の中にある等、不安は尽きませんが……
ええい、悩んでいても仕方が無いんだぜ!
行くぜ、アニマル高知!
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さて、高知空港に着きますと、それはもう、竜馬の嵐!
大プッシュであります坂本竜馬。
ここには竜馬しかないんかーい!……と言いたくなるくらいのプッシュっぷりなのですが。
バスで空港からJR高知駅へ。
ここへ来ると、高知は竜馬だけじゃないんだなあと確認。中岡慎太郎もいる(そうじゃなくて)。
高知は鰹と柚子と、鯨の町でもあるんですね。
あとアンパンマン。
アンパンマン!
地方旅行の常で、電車待ち時間が少しあるので駅前のベーカリーに突貫。
アンパンマンのパンが無性に気になり、購入してみましたが、
高い!
すごいちっちゃいのが200円するんですね。
……でもまあ、ロイヤリティとか払うんだろうし、原料費の高騰も手伝って、このくらいじゃないと利益が出ないんだろうなぁ。
リテールもホールセールも、ベーカリーはちゃんとした製品を出したいんですよ。
でも、社会が、消費者がそれを許さない。
今時、売価100円かそこらでまともなパンが作れるかい!って……まあ、それはともかく。(何かあったのか?)
高知から中村駅に向かうのは、特急南風。
ここで驚くべき事が二つ起きます。
一つは、乗った列車が「アンパンマン列車」だった事。
外装はもちろんの事、
内装にまでアンパンマンとその仲間達がございます。
挙げ句の果てには、始発時、終点時の車内アナウンスまでアンパンマンですよ!
ちゃんとマチルダさんが「僕、アンパンマン!」て名乗ったので、間違いありません!
……鬼太郎だったかな?(同じ声優さんだ)
で、驚くべき事がもう一つ。
……デジカメに、SDカードが入ってなかった。
やべぇぇぇぇぇ!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
何処かで買わなきゃ、水族館の写真が全く撮れないぞ!
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かくして、四万十の駅中村に到着。時刻は13時過ぎ。
宿が結構遠いですので、
流石に18時くらいまでにはチェックインしたいところだよね〜、と思って調べたら、電車の都合上、15時半には帰りの電車に乗らないといけないらしい。
ん?
2時間強しか無いじゃあないか!!
四万十川の景観や川の幸を堪能して、山岡さんの鮎をカス呼ばわりする余裕など無いッ! 全く!
……駅前とかのつまらないビジネスホテルでも拠点にした方がまだマシだったかorz。
しかしッ!
現実は受け入れねばならないッ!
その上で、最善を尽くそう。
駅前の自転車やさんにレンタサイクルを借り、とにかく「あきついお」を目指します。
……後々よく考えたら、中村駅前にレンタカー屋があったんだし、そこで車を借りて宿までの足を確保すれば、電車を気にせずもうちょっと長居できたんだよなあ。失敗失敗(汗)
道中、コンビニを見つけたので、そこに飛び込んでSDカードを購入。
しかしどういう訳か、カードの相性が悪かったのか、カメラが故障しているのか。
カードを差し込むと電源が落ちるというアクシデント発生。
カードを抜くと動くのだが、カードを入れると電源が落ち、ウンともスンとも言わなくなる。
これでは何の意味もない。
カード代をドブに捨てたようなものだ(涙)。
仕方が無いので、カメラ自身のメモリで撮れるところまで撮ることにし、残りは携帯のカメラで撮影する事に。
……ウチの携帯のカメラは性能が悪いので、余り使いたくないんだよなあ。すぐボケるし。
だから、明日また別のカード買ってリベンジする事を誓う。
……また無駄にお金が消えていくのだなあ。
そんなこんなで、心は既にドリフの一斗缶の様にベッコベコに凹みながらも、目指すトンボ王国内四万十川学遊館「あきついお」に到着。
門がない。
工事現場みたいな駐車場を越えると、いきなり「あきついお」の建物が現れました。
「気がついたらいつの間にか「あきついお」の領域に踏み込んでいたッ」って感じで、ちょっと焦る。
因みに「あきついお」は「あきつ(蜻蛉)」「いお(魚)」という意味で、蜻蛉と魚のスポットです。
だから、
いきなり巨大なトンボがお出迎えッ!! (模型ですけど)
流石です。「予想を裏切り、期待を裏切らない」この姿勢!
見習いたいものです。
さあ、中に入りましょう。
初めて体験する四国の水族館。余りの期待に、胸はもう高鳴りっぱなしですヨ!
……心は凹みっぱなしですけど(笑)
料金840円を払いまして、右に行くとトンボ館、左に行くと魚館です。
トンボ館は基本的に標本と、トンボをモチーフにした工芸品(?)とか。あとは海外の昆虫標本などですが、私の観たいのはあくまでも水族館ですし、時間も余りありませんので
ザッと観て、終わり!
魚館行くよ!!
魚館は階段を上がった2F(?)にあるのですが、そこへ上がる階段が素晴らしい☆
一見、公民館にでもありそうな優しい趣の木の階段。
でも、よく見てください。
そこかしこに白いプレートが貼られているのにお気付きでしょうか。
実はこの下に小さな水槽があり、主に昆虫が展示されているのです。生きていたりいなかったりしますけど。
更に、階段を上った先には、いろいろな種類のメダカ達が、やはり小さな水槽に入って飼育されておりました。
向井千秋氏が宇宙に連れていったというメダカの子孫も「宇宙メダカ」という名で展示されておりましたが……「宇宙メダカ」ってネーミングは、どうかと思う(汗)
階段を上りきりますと、木造の小ぎれいなスペースに魚達がその魅力たっぷりに展示されております。
が、そこでやはりメインにアピールされているのが環境問題。
温暖化によって傾斜の浅い四万十川の河口にはフグの仲間やオニカマス(!)等が現れると言います。
どこに行っても取りざたされる問題ですけど、やっぱり深刻なんですよね、環境問題。
気を取り直して次に行きましょう。
幻の魚、アカメ……の幼魚。
あ、勿論親魚もいますよ、念の為。
アカメさんは最近だと、割と諸処の水族館で拝む事が出来ますが、珍しい魚であるが故に乱獲されたりと、結構悲劇性のある過去をお持ちのようです。
……っていうか、珍しいから「保護したい」でなく、さしたる覚悟もなく「所有したい」って思う輩は何なのだろう。
レア物のお酒をどんどんプレミア付けて高くしちゃうのもそうですけど、人間って業が深いなあ。
何だかどんどん気が沈んできたぞ。
これはいけませんよ。プラス思考プラス思考!
何故だかでっかい水槽の中に、一人(?)たたずむビワコオオナマズ君。
暇なのかやる気がないのか……いやいや、滋賀の琵琶湖博物館にいたビワコオオナマズが、むしろ営業部長すぎるんだよ。
でっかい鯉。
元々いた四万十川の鯉は小さいもので、それをこのでっかくなる外来種が圧倒してしまってるんだそうな。
オオクチバスとかブルーギルとかガーパイクとか派手なのはよく話題に上りますが、こういう地味な侵略も忘れてはならないんですね。
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……う〜ん、なんか四万十川ピンチだよって話ばかりだなあ。ちょっと気が滅入りそうなんで、ここは一つでっかい魚でも見に行きましょうか。
一番奥にある飼育展示室へGO!
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ピラルクーとアリゲーターガー。
アリゲーターガーは1M超えで、ピラルクーは2M超えかな。16時にはピラルクーの餌やりタイムがあり、かなりの迫力なんだそうですよ。
その時間までは居られませんがな(涙)。
飼育展示室は、狭い空間に外来産の魚達がこれでもかッて位飼育されているスペース。
基本的にはただ水槽がある程度なんで、熱帯魚屋さんに毛が生えた感じ。
……ただし、大きさは桁違いだよ?
襲ってくる可能性はゼロに等しいんだけど、でっかい魚が(アクリル)ガラス一枚隔てたすぐ近くにいるのに、それに無防備な背中を向けるのって、結構勇気要りません?
すごいどうでもいい話ですが。
ベステルチョウザメとエンツュイ。どっちもでかい魚ですが……エンツュイが今までに見た事も無い程でかい!
1Mオーバーしてるんじゃないか?
しかも赤い!
知ってる? これコイやドジョウの仲間で、食用になるんだよ!?
しかも本場チャイナでは物凄く美味しい魚として有名らしい。
ちなみにエンツュイって、「臙脂魚」と書き、小さい時は地味な色ですが、大きくなるとこんな風に臙脂(えんじ)色になるらしいのです。
アロワナとピラルクーの混ざった(様な姿をしている)奇妙な魚、ナイルアロワナことヘテロティス(ピンボケでスイマセン)。
ま、アロワナとピラルクーは近い仲間らしいんですけどね。
かつてたった400匹で、ビクトリア湖の生態系を壊滅させたという伝説の魚、ナイルパーチ!
……こういう書き方をすると、映画「300」みたいだな(笑)
アカメの仲間なので、素人目には区別が付きません(汗)
…解説には「簡単に区別できる」って書いてあった気もしますがね。
……とりあえず、ナイルパーチは目が赤くない。
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3Dバーコードを使って音声解説を引き出せるという工夫も、面白いと思います。
ただ、全体的に余りにも「四万十川及びそこに棲む在来種ピンチ」のメッセージが多すぎて、ちょっと沈んだ気持ちになってしまったのも事実。
それだけ、この清流四万十川が危機に瀕しているのでしょうが、もうちょっと……せめて最後に何か、希望を持たせてほしかったという……まあ、勝手な言い分ではありますが、思いました。
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さて。
気が付けば、そろそろ15時を回ります。
帰りの電車が15時半ですから、急いで戻らなくては。
ちょっとだけ(本当にちょっとだけですよ?)ダッシュして自転車を漕ぎ、中村駅に舞い戻ったのが15時25分。
よし、何とか間に合った!
帰りは運悪く特急が無く、鈍行に揺られてドンブラコ。
乗り換えで若井という駅に降りてみたら……なんとビックリ、何も無い!
改札は勿論の事、ホームの自販機も無く、駅の近くにはコンビニも自販機もない。
っていうか、大きな道すら無い。
畑の中の無人駅。
♪なーんにもな〜いなーんにもな〜い全然なーんにーもな〜い♪(ギャ〜トルズEDより)
……でも、まあ待つの30分くらいだし。
東北の2時間3時間に比べたら、都会都会☆
等と自分を慰めつつ、やってきた電車「予土線」で、延々と山の中を進んで、本日の宿の最寄り駅に到着。
そこからテクテク歩いて宿に着いたのですが、
風呂に入れるのが12時〜20時のみ?
って事は、深夜風呂は勿論の事、朝風呂も入れないっていうのかい?
せっかく温泉があるっていうのに、ソイツはあんまりだよ!
鬱屈とした気持ちで何とか風呂に入り、出てきたところで即、夕食。
何だかなー、何で高知なんかに来ちゃったんだろう?って鬱屈した気持ちで居たら……
何つう……何つうモンを食わせてくれたんや……
って言うわけで、なんと四万十川の鮎(天然物)!
鰻に手長エビ、そして栗焼酎!!
旨い美味い言いながら、川の幸を頬張る幸せ♪
一日の最後に運が回ってきた感じだよ☆
ウム、堪能した。
高知へ来て、初めて覚える至福の一時でした☆
翌朝。
結局昨晩は何だかんだで23時くらいまで起きていた私。起床して窓の外を見ると、その美しさに絶句いたしました。
四万十川の景観とは、これほど美しいのか!
悠然と流れる清涼な水。
所々で顔を出す川底の石。
背景には深緑の山々が聳え、
川の果ては霧に阻まれて幻想的。
で、窓に張り付くカワゲラ(汗)
……まあ、これだけ緑と水が豊富であれば、昆虫も豊富に違いないよね。
ざざむしとか獲れそう(汗)
朝も
美味しい鮎の一夜干しを頂きまして。
今日は足摺は諦めて、愛媛の方に足を延ばしてみようと思います。
JR予土線で行ける「松丸」という駅の近くに、虹の森公園という道の駅があって、その中に「おさかな館」という名の水族館があるんだそうな。
宿の人は宇和島を勧めてくれたんですが、見つけてしまった以上は、松丸です(頑固)。
でも、朝も早速電車が来ないんだよなあ〜(汗)
あんまり時間があるので、宿の人に自転車を借り、ちょっと近くの道の駅に行ってみることにしたとですよ。
……道の駅なら、きっとSDカードもあるでしょうし(汗)
自転車を漕ぐ事10分くらい。道の駅「とおわ」にて。
間近で見る四万十川は、一段と美しい。
ついつい時の経つのを忘れ……と思って時計を見たら、まだ20分しか経ってなかった。
縛られすぎだよ、私(汗)
せっかくなのでと、まだ朝食を食べたばかりなのに名産に手を出す。
紅茶アイスにトマトヨーグルト。
トマトヨーグルトは意外に自然で美味しいです。
「何でプチダノンにトマトが無いんだろう?」って思うくらい。
結構細かく切ってあるので、全く違和感無く食べられます。
紅茶アイスはフツーに美味しい。嬉しい風味だよね、紅茶って。
男たちの夜アロエロス奮い立つ朝 100%原液
「新しい朝のため
夜の男たちよ
原液を飲み干せ」
有機キダチアロエ100%原液とのこと。
味?
味はねえ……
すッげぇ渋くて苦い原液!
目は覚める!
スゲェ!!! でも、濃くはない。
あ、SDカードはありませんでした(滝汗)。
そんなこんなで、いい感じに時間。
十川の駅から電車に乗りまして、のんびりとした電車の旅……の途中、遭遇した駅名に激しく仰天!
「は げ」
……いや、本当は「半家」って書いて「はげ」なんですが、だったら「げ」にアクセントつくでしょう? 普通……
でもこの駅名、「は」にアクセントが付くので、フツーに「禿」と同じイントネーションに。
車内アナウンスで
「まもなくハゲ、ハゲに留まります」って言われてしまうと、笑いをこらえるのに一苦労です(堪)
「禿に止まりたくはないよなあ。」
何だかんだで、松丸駅に到着〜♪
駅を出て、橋を渡ると、すぐに虹の森公園。
近いから……というより、周りには他に何も無いんで迷いようが無いと言いましょうか。
お土産屋とか色々越えていくと、突き当たりにありましたよ「おさかな館」。
こちらもまた、迷いようがありません!
入館料は800円!
値段の割にちゃんとしたチケットです(失礼な)。
中に入りますと、最初にあるのが「立体映像(?)の魚に触れる」というコーナー。
無論、本当に触れる訳ではありませんが、そこに立てば手の中に魚がやってきたように見えるという作り。
意外に凝った事しますね、おさかな館。
次に現れるのが、オオサンショウウオ。
これも最近は淡水魚系の水族館で、結構よく見ますね。
面白いのは、いつでもお客側に居る訳ではない事に考慮して、こんな設備がある事。
いいですよ、お魚館。
意外にホスピタリティが高いです(失礼な2回目)。
四万十川は、鰻も旨い!……って訳で、
ウナギ!!
スゴく元気のいいウナギ達で、水槽の中を所狭しと動き回っておりました。
でも、なんか寄生虫みてぇ(ひどい!)
ウナギの顔って、ちょっと可愛いよね★
オオウナギだ!!(わかりにくいけど)
ここまで大きいと、ちょっと美味しくなさそうですね。
(実際、あまり美味しくないそうです)
しかし四万十川流域の雄と言えば、、やはり鮎!
夥しい鮎の群が、水槽の中を悠々と泳いだり、激しく動き回ったり。
鮎って、川魚の中でもいい顔をしていると思うんですが……いかがでしょう?
出ました、日本淡水魚系の西の横綱 、幻の魚アカメ。(東はやっぱり、イトウかなぁ?)
昨日「あきついお」でも出会ったばかりですが、何たって数が違います。
フハハハ、見ろ!
幻の魚が、まるで雑魚のようだ!!
おさかな館は、アカメの飼育数、国内ナンバーワンだそうです。
ガンバレ、おさかな館!
ちなみにこの水槽の近くには照明があり、その近くにある特設の窓から覗くと、アカメの目が光に反射して赤く光るのが見られるという、凝った仕掛けもございます。
を、久しぶりだねえ。
流氷の妖精妖怪、氷の天使悪魔と呼ばれるクリオネですな。
流氷の下をかいくぐって徘徊し、犠牲者を見つけるとバックリと頭が割れ、中から現れる6本の触手で被害者を捕らえて食らいつく、あの恐怖の貝!(貝を持ってないけど)
今日は誰を襲う気だ?……と思って(クリオネは何とかマイマイという、小さな貝しか補食しません)水槽を探したら、こんなものが。
クリオネ展示中止!
……まあ、よくある事よくある事!
金魚のコーナー!
「何で金魚?」って思ってよく考えたら、金魚の有名選手「トサキン」って、「土佐」の「金魚」じゃん。納得。
で、ここはどこ?
えひめー!
あれぇ?(滝汗)
……因みに、赤いのがトサキンね。
さあ、ここからがクライマックス!
ここまではあくまで四万十川の魚たち!
ここから先は……淡水魚なら何でもアリの、バーリ・トゥード!!(っていうかアマゾン)
いざ!!!!!!!!!!!!!!!
淡水魚の最大種にして、生きている化石!
実は、
おさかな館で売っているのだ!(一枚450円也)
しかし、でかいですねえ。そろそろ3Mクラスかな。
最近は、大きめの淡水魚系水族館で必ずと言っていい程見るけど、いつ、どこで見てもその迫力が失われないと言うのはスゴい事ですね。
因みにこのピラルクー、たまに口を大きく広げるんですが…… そのときの口は、ちょっと大橋ツヨシ先生のマンガのキャラに似ている(笑)
この水槽にはピラルクーの他に、アリゲーターガー、レッドテールキャット、オキシドラス、パールンなど、アマゾンの大きい系の魚達が名を連ねております。
しかしデカいなあ。
いつも思うんですけど、何でアリゲーターガーって、どこで逢っても浮いてるだけでやる気がないんだろう?
ガーパイクのフィーディングタイムを一度、見てみたい。
アカメやアユ、ウナギなど四万十川の資源を確実に押さえつつ、かつ楽しく見せようとする気概が見られました。
コストパフォーマンスも高いです。
っていうか、こちらが800円で「あきついお」が840円……ちょっと納得いかん(笑)。
今回は紹介しませんでしたが、亀や鯉に餌をやる事もできます。
あと、イモリとか蛙とかもいる。ペンギンも。
また、最寄りの松丸駅には、近くに得には何にもありませんが、駅と合体して温泉施設があったりします。
周りには特に何も無い、のーんびりとした空間に、不釣り合いなほどレベルの高く、キレイな水族館。これが四国の水族館の特性か……?
おさかな館は見終わったけど、電車にはまだ時間がある……ということで。
駅前……というか、駅構内(?)にある日帰り温泉施設「ぽっぽ温泉」を訪れる事に。
タオルなんかは買わなきゃいけないんですが、まあ100円だし、計600円で温泉に入れるんで、まあ問題無いかな。
ここの温泉はやや白濁したお湯が、結構ヌルヌルします。
のんびり浸かって……というか、のんびり浸からないと時間を持て余しちゃうんだけどね。
涼しい風に当たりながら、湯に浸かる。
正にいい旅、夢気分。
ちなみに、駅から上がれる足湯は無料ですよ☆
ここで足を湯に浸しながら、ゆっくりとラジオでも聴きつつ、次の電車を待つ私でありました。
帰ったら、夕食にはまた鮎が出た♪
……なんか今回の旅行、本ッ当に水族館と温泉しか行ってないぞ。
まあ、アレだ。
朝4時半に目覚めてしまった時には、流石に焦りましたが……とにかく、宿にて美味しい朝食。
鮎の塩焼き〜♪
塩焼き、一夜干し、唐揚げ、そしてまた塩焼き。
ここ三日間で4匹鮎を食べましたよ。すごい贅沢だ。
御親切にも宿の方が駅まで車で送ってくれました。
すごい至れり尽くせりだったんですが、どうもこの期間、お客は私だけだったみたい。
四万十川流域のガイドブックにも載ってる、結構由緒ある宿だったみたいなんですが……過疎化の波には勝てないという事でしょうか。
景観が綺麗で、空気も美味しく、いい所なんですけどねえ。
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さて。
なんやかんやで高知駅に戻ってまいりました。
この道中、ホントになーんも無かったんで、端折ります。
更に、高知駅からバスに揺られて30分強……かなぁ。
名勝・桂浜に到着しました。
美しい景色です。
観光客の流れに従って行ったら、あれよあれよという間に岡を登らされ、坂本龍馬像にご挨拶。
でも、貴方に逢いに来たんじゃない。
桂浜には他にも名物として、闘犬センターがあるのですが……いかに土佐犬が強いと言っても、
坂本龍馬人気には敵いません。
こんな名物メニューを見つけました。
いや、流石にそれは……ちょっと…
丘を降りて、砂浜に沿って行くと、現れましたのが今回の目的地「桂浜水族館」!
砂浜に建つ白亜のお屋敷の様で、遠目にはビックリするくらいステキです☆
さて、中に入りましょうかね。
木で出来た入口を入りますと、いきなりあるのがタッチングプール。
いや、それは良いんですが……
何で、ナマコばっかりなの、このプール?
(黒くて長いうんこみたいなのが全部ナマコです)
建物の中に入る前に、入口右側にあるトサキンコーナーに注目!
あんまり凄い金魚になると、なんとなーく病的にすら思えて引いちゃうんですが、トサキンは普通に綺麗だと思える金魚ですね。
美しいフォルムにカラーです。
さあ、水族館のメインスペース、本館に入りますよ♪
ギャアァァァァ!
巨大魚怪獣ムルチだあぁぁぁぁッ!
「帰ってきたウルトラマン第33話:劇中」より
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……え、あんま似てない?
いや、正解は幻の魚・アカメの模型でしたね。
桂浜水族館と言えば、手作り感溢れる魚の解説で、割と有名な所です。
全ての水槽・全ての魚に……と言う訳ではありませんが、殆どの水槽・魚にこの
「いごっそオヤジ」が解説をしてくれています。
もっとも、「珍解説」が示す通り、解説のほとんどが
どう料理したら美味いかだったりするのですが……
こちらは、本館真ん中にある亀の水槽。
餌を買って、ウミガメたちに与える事も出来るんですが……亀って結構怖いよね。
咬むし。
おびただしい数のウツボ!
そう言えば、高知ってウツボも食べるんですよね。
高知シティ近辺で出してくれる店がありますが……結構旨いよ?
平和主義者だそうです。
まあ、ウツボって良く見ると結構可愛いんですよ? マジで。
何の前触れも無く、唐突にポツンと置いてあった「しあわせ」。
そうか。幸せって、こんな意外な所にあるもんなんだね(そうか?)
大水槽(?)。ドチザメやタイをはじめ、色々な魚達が泳ぎ回ります(細かく何がいるかは……忘れた!)
2Fは「ほねほねるーむ」。ミンク鯨の全身骨格や、各種魚の顎の骨が並びます。
アカマンボウ目フリソデウオ科のサケガシラ。2.6M。ホルマリン浸けは、色素が抜けてコワイ。
う〜ん、やっぱり「ほねほね」は余り気味が良くないので、楽しいイルカショーでも見に行きましょうか。
大迫力!……とは行きませんが、小さなプールであるが故にイルカを間近で感じる事が出来るスバラシイ……
おや?
こ、これは……
久しぶりに……本当に久しぶりに遭遇しましたこの決まり文句!
懐かしくって、嬉しくって、仕方がありませんよ。
実に久しぶりだね。
イルカは
咬みます!!!!!!
いやあ、やっぱりイルカショープールにはこれが無いと落ち着きませんよね。
結構人に慣れており、キーキーうるさいコツメカワウソ。
モノすっごく可愛いんですが、モノすっごく磯臭いのと、下手に指を近づけると噛まれるので要注意です。
桂浜水族館は、高知駅からバスで40分位で行ける、名勝・桂浜の海岸……正に海岸にある小さな水族館。
コンパクトながらイルカやオットセイ、ペンギンにアザラシ、大水槽にタッチングプール、挙句の果てにはウミガメへの餌やりやクジラの骨格標本まである実に欲張りな水族館。
しかもその殆どが人に……と言うか、お客に慣れている!
「撮りなさい」と言わんばかり
(全部紹介すると見所が無くなってしまうから、カットしたのはご容赦アレ)
館内でザリガニ釣りが出来たり、魚の解説が手作り感たっぷりで遊び心にあふれていたりと、お客を楽しませようとする努力と工夫に満ちています。
何より、
館内でのフラッシュ撮影を(ある程度とはいえ)認めている水族館なんて、初めて見ました。
普通はフラッシュに驚いた魚が、水槽の壁に当たったりして死にかねないので、
殆どの水族館はフラッシュ撮影を(厳しい所では撮影そのものを)禁止しています。
桂浜と言う観光地が、県外から来る観光客を相手にしているのに対し、この水族館は地元の家族連れを対象としている様な気がします。
そのような姿勢は、むしろ潔く、好感が持てますね。
少なくとも、私は大好きです☆
さて。
かくして全ての工程を終了した私。
バスで高知駅に戻り、鯨を食べたりウツボを食べたりお土産を買ったりして空港行きのバスに乗り、何の問題も無く高地竜馬空港に到着致しました。
過ぎてしまえばあっという間。
色々な事があったけれど、楽しい旅行であった事よと感慨にふけっておりますと……
東京行きの飛行機が遅れているという事。
なに、たかが30分ちょっとではないか。
安全の為じゃ、ゆるりと待ってやろうぞと、待っておりました所、場内アナウンスが。
次の便は満席であり、キャンセル待ちのお客様も多数いる。
だからもう少し後の便でもいいと言う人がいれば、申し出て貰いたい。
もし席を譲ってもらえれば、
現金一万円か、7500マイルをプレゼントする……との事。
なにぃぃぃ!?
そりゃすげぇ!
飛行機は大阪経由で、羽田到着が19時の筈が21時半になってしまうが、一万円が貰える!?
じゃあ、2時間半を壱万円で売る訳で……
時給2500円!
……そう考えてみると、リスクの割には大した事無いな、ってんで。
…譲りませんでしたけどね(汗)
でも、こういう事ってあるんですねえ。いい経験になりました。
〜Fin〜