G A I A Sとは何か
当凄惨環境学研究室にて連載されている小説は、全て架空世界GAIASで起こった歴史的事実──というスタンスを取っています。
ここでは最もファンタジー世界らしい「定められた物語」の時代におけるGAIASの概要について書いてみたいと思います。
「定められた物語」の舞台となるのがこの中央大陸。気候は温暖な所から寒冷地まで様々で、現在の地球で言えば、北半球に相当するといえるでしょう。
大陸中央には「中央山脈」がそびえ立ち、旅人の路を妨げると共に、文化の交流を遅れさせる結果となった為、山脈を挟んで東と西で、全く異なる文化が築かれています。
ラグナム起源暦1200年頃(「定められた物語」の時代)では戦乱の時代は概ね終息し、この大陸内で大国と呼べるのは、大陸西に存在する「神聖イシュ王国」、大陸東に君臨する「バルバ帝国」くらいであり、後は概ね小国や自治領がそれぞれの自治を守っているのが現状です。
しかしこれだけ広く、文化の交流も遅れた事実がありながら、現在のこの大陸ではどこでも概ね言語が通じ、近い価値観を持っているのは、
やはり世界共通の力──価値と言うべきマナの粒子がある事の説明を避けては通れません。
かつてこの世界を支配していた過去世の者(神々)の遺産であると言われています。
神々はこの力を用いて、現在からは想像もつかない程の力と、文明を誇っていたといいます。永遠に続くかと思われた彼らの文明でしたが、ある時、神滅者(ライズバー)によってあっけなく滅ぼされ、この地上から完全に姿を消してしまいました。遺されたのは、彼らによって創られた様々な生命達と、この魔力(マナ)の粒子のみ。
現在、GAIASに生きとし生けるモノは、全てこの粒子による恩恵を少なからず受けて生きています。意志ある者によって力を得、 事象を捻じ曲げる事によって不可能を可能にするこの粒子を操る事によって、 この世界の人々は掌に炎を生み、病を治し、わずかながらも運命をも変革させることすら出来るのです。
そしてそれを行えるのは、何も人間ばかりとは限らないのです。
純神 | 誕生と変化、闘いと死……即ち「有」を司る女神「アーシェラ=アウーラ」と、久遠と静寂、悲しみ──即ち「無」を司る「ライズバー=デルイラ」の事を指します。いわゆる「カミサマ」であり、存在するのかしないのかは少々疑問です。アーシェラは神聖イシュ王国の主祭神、ライズバーはバルバ帝国の主祭神です。 |
真龍 | 遙か太古の"大戦"時、過去世の者達が神滅者(ライズバー)を"破壊"する為に創った「原始の真龍」が、自らその力によって八つに砕けた断片から生まれた生物。
一般的に「真龍」と言えば彼らに原始の真龍を含めた9種を指し、その大いなる力が自然と結びつけられて、信仰対象となっている。ちなみに、「定められた物語」に登場する「レイクカルド領家」の人間は、この原始の真龍の血を引くとされている。 |
精霊王 | 精神体である精霊の、四神族それぞれの王及び、純天光族である精霊皇の事を指す。人々にとっては最も御利益のあり得るカミサマであり、それだけに一部に非常に信仰が厚い。詳しくは事項参照のこと。 |
「かこぜのもの」と読む。遙か太古に栄えていた種族で、マナの粒子の使用に長け、大いなる文明を誇っていたらしい。現在の生きとし生けるモノ全てにとって創造主に当たる。ライズバーの力によって滅ぼされ、現在は存在しないことになっているが…… |
世界(ガイアス)において職種という物は、我々の世界におけるパスポート以上の身分証明です。 得体の知れない冒険者達が跳梁跋扈するこの世界において、職種は身分や人柄など、 その人物全てを証明する物であり、善良な旅行者や冒険者が健康で文化的な生活を送るには必要不可欠なものなのです。
職種の認定は、各地方の領主以上の者によって為されますが、被認定者の素行や言動は、そのまま認定者の名誉に関わってくるため、 おおむねその認定条件は厳しい物が多いようです。 いくら腕っ節に自信があっても、素行不良の者は純然たる『戦士(ヴァルト)』の職種はもらえません。
それだけに、優良職種の被認定者は社会全体から尊敬され、優遇されているのです。
続く……かも?
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