8月13〜14日(火&水)
珍道中2(鹿児島……っていうか、かごしま水族館)


 さて、一夜明けたところで、今度は鹿児島に向かいます。

 地図を見て頂ければ分かるのですが、

延岡から鹿児島って、ちょっと洒落にならないくらい遠いです。

 実際、私と弟が乗った特急をもってしてもほぼ3時間。
 時速500キロのリニアモーターカーなら、東京から大阪まで、一往復半出来る筈です。多分。

 流石にそれだけかかるとなると、駅弁は必須でございましょう。

 まずは延岡御膳。黒と金のパッケージが、そこはかとない高貴さを醸し出しています。

 内容はこんな感じ。鮎とかメヒカリ(深海魚?)とかいう、延岡の名物が散りばめられた一品です。
 味は……まあ、味は……良くも悪くも駅弁ってところでしょうか?


 これは鮎すしです。昨日の旅行記でも書きましたが、延岡といえば鮎です。
 鮎といえば……漫画「美味しんぼ」の京極さんは四万十川の鮎で泣きましたが、鮎ってのは美味い魚ですよねえ。
 延岡の鮎もかなり美味いですよ。(四万十川のは喰ったこと無いですけど)

 以前、送ってもらったのを食べたことがあるんです。
 で、その延岡の鮎の鮨……期待は膨らみますね。

 ……うまいっちゃ美味いけど、あんまり大した事無いぞ(汗)

 これは……所詮は駅弁ということか。

 あ、ちなみに頭は食えます。

 ちなみに、鮎すしの向こうにある「柿の葉寿司」は、原材料表示に「鱒・鯖」とあるにもかかわらず、ネタは全て鯖でした。
 何故だ! 鱒は何処に行った!? 今年は不漁なのか!?

 とかいう感じで、微妙なカンジの駅弁を楽しんでいると、やがて3時間は経ち、鹿児島に到着です。
 ちなみに朝10時50分に延岡を経ち、14時に鹿児島着です。

 この日の鹿児島は、もっさり暑かったです。

 ええ、「カラッ」ととか「カッ」ととかじゃなくて「もっさり」です。

 鹿児島の駅は登別駅を越える寂れっぷりで、ちょっとびびりましたが、駅から少し歩いただけで海に着き、桜島が見えてきました。

 ……この日は曇っておりまして、まともに桜島が見える状況ではありませんでした(泣)。

 桜島まで渡ってくれるフェリーです。
 「櫻島丸」といいます。

 ちなみに彼は18代目。
 調査したところ、なんと初代も現役で……と、言うことは実に最低でも18隻の「櫻島丸」が存在することが判明。
 しかし、折角18隻もあるのに、全て「櫻島丸」とは……
 「にがりちゃん」といい……九州の人はネーミングにもう少しひねりを加えていただきたいところです。


 海と川の交わるところ……すなわち河口にぷかりと浮かぶ鯉の死体
 う〜む、鹿児島の海って確かに汚いんですけど、それ以前に何故河口に鯉がいる!?
 鯉は淡水魚で、汽水域には棲めない筈なのですが……

 さて、今回の旅のもう一つの目的とも言うべき「かごしま水族館」に入りましょう♪


 夏休みであったことから、「夜の水族館」が開催されていました。

 夜の水族館というのは、普段なら閉館している時間にお客を招き入れ、証明をいつもより更に落とした館内を見られるものです。
 普段と違い、夜行性の魚が活発に動き回る様や、普段は見られない餌やりの光景などを見ることが出来るため、お客さんからは結構好評みたいです。
 ……しかし、夜の水族館……なんか卑猥ですな(考え過ぎ)

 基本的な事なのですが、水族館内はフラッシュ撮影が禁じられています。
 突然の光に魚が驚いてしまうからなのですが、ご多分に漏れずここでもその旨注意書きがされていました。

 ……不謹慎ですが、マグロが水槽にぶつかる様が見てみたい気もしますね。
 あ〜、でも実際にそんなことが起こったら、アクリル水槽は傷つくはマグロは死ぬは洒落にならない事態になると思うので、良い子は(悪い子でも)やっちゃ駄目です。


 まずはこの水族館の目玉、ジンベイザメです。
 フラッシュが禁止だったので、こんな不明瞭な画像ですいません。

 大阪の海遊館にもジンベイザメはいますが、それよりは小さい(4M65cm)ようです。
 なんでも、大きくなったら外海に帰すのだそうな。
 説明によれば彼は2代目。初代は既に海の藻屑海に帰って雄雄しく生きているそうです。

 迫り来るジンベイザメ。

 通過するジンベイザメ。
 弟はこれを見て「もう少しスケールが無ければ『宇宙船艦』とは言えんな」とほざいていやがりましたが、確かにこれは魚というより、ちょっとした宇宙戦艦ですな。

 この水族館ならではの親切(?)設計がコレ。

 魚の名前が和名の場合、漢字も添えて表示されているんです。
 コレには感心。
 ……まあ、例外もあるようですが……

 あと、注目すべきはコレですか。

 おじさん(老翁)。れっきとした魚です。
 ……おばさんってのは居ないみたいですな。誰か発見してください(笑)


 エラブウミヘビです。

 その脱け殻です。
 ちなみにこの日はカップル、親子連れを始めとした客が尋常じゃなく多く、写真に写ったこの手も私のものではなく、そこに居たクソガキお子様のものです。


 エイリアン来襲……ではなくて、タカアシガニですね。
 最近はどこの水族館にも当たり前のように居ますが、ここまで多量に居ると最早不気味以外の何者でもありませんな


 サツマハオリムシ
 硫化水素を多量に含む熱湯("たぎり"という)の噴き出す海底に息づく動物で、このかごしま水族館が世界で初めて飼育、展示に成功したそうです。

 しかし……如何せん花が無いですな。
 ほとんどの水槽が人でごった返す中、サツマハオリムシの前は人が少なかったのが印象的でした。
 ハオリムシ、ファイト!!


 順路を進んでいくと突然現れた、ノコギリエイの吻(ふん)です。
 やつらはコレで獲物をぶっ叩き、弱ったところを喰らうんだそうな。
 人間も、この一撃を食らうとヤバイらしいです。
 でも、登場に脈絡が無いんだよなあ……


 その横に居た世界最大の淡水魚、ピラルクさん。
 模型ですが、2Mを超える巨体を直立させ、我々を迎えてくれました。
 しかし模型だけではありませんよ。
 その更に横にはピラルクさん用の水槽があり、その不気味ともいえる巨体を我々に……


 ……あり?

 ピラルクガイマセンヨ?

 喰ったか、飼育係!?

 どうもこの水槽、2重になっていて、客が見られるエリアとピラルクが客の視線を気にすることなく休めるエリアに分かれているんだそうな。
 上野動物園のパンダじゃあるまいし……
 しかし真面目な話、ピラルクはかなり絶滅やばい所まで来てるみたいです。
 ストIIではブランカのステージ奥で吊り下げられる姿ばかりが印象に残るピラルクですが、いずれそんな姿も見られなくなるのでしょうか。
 少し寂しいですね。


 飼育係のお姉さんから餌を貰うアジア・アロワナ
 写真ではそっぽ向いてますが、この直後もの凄いスピードで餌を一飲みにしていました。


 イルカプールで見つけた警告。
 下関の時、さも意外そうに「咬むんだ……」と思った記憶がありますが、もしかしてイルカが咬むって言うのは水族館関係者には常識?

 そのイルカプール、下に降りられるようになっていて、下から見ていたらイルカ君がこんなポーズのまま、しばらく静止していました。


 ……サービスなのでしょうか?
 宮島のスナメリ君たちもそうでしたが、イルカ、クジラ系の海生哺乳類って言うのはサービス精神旺盛みたいですね。
 たまに有りがた迷惑なんですけど(汗)


 ちなみに、かごしま水族館の全景ってのはこんな感じ。
 一見小さそうに見えるんですが、中は結構階層があって広いです。
 また、海がきれいでイルカたちの調子が良い時は、水族館外の海(もちろん仕切りアリ)に出てくるんだそうです。
 我々が訪れた時は台風通過後すぐでしたし、天候も不十分だったので見られませんでしたがね。

 そんなこんなでもう夕方ですよ。
 まあ、移動時間が洒落になってなかったので仕方が無いのですが。
 ホテルにチェックインした後、鹿児島一の繁華街である天文館に行ったのですが……
 ガイドブックに載っていたとんかつ屋のロースカツが非常に油っこく、余り口には合いませんでした(泣)。
 翌日食べたラーメンも油っこかったしなあ。
 唯一美味かったのはしろくまですか。

 「しろくま」ってのは山のような練乳カキ氷にフルーツやらぎゅうひやらゼリーやらがはめ込まれた氷菓で、鹿児島では普通に喫茶店で食えるみたいです。量が尋常では無いのが特徴ですね。
 甘党のGAUさんも、久しぶりに「快楽が苦痛に変わる瞬間」を味わいました。

 何故夏の鹿児島で、凍死しそうにならねばならぬ!?
 ちなみに、アメリカでは現実に3キロのアイスを食って凍死した人がいたそうですよ。

 最後の3日目は実質上、帰るだけだったので特筆すべきことはありません。
 結局今回の旅行は、移動と水族館で概ね終了してしまったわけですが、それでも結構楽しい旅行でありました。

 締めとして、不思議なものを鹿児島市内で見つけましたのでアップしておきます。

 ……なんだこれ?

 遊園地の隣に有ったものですが、設置目的が全く意味不明です。
 ちなみに遊園地では「仮面ライダー(多分555)ショー」がやってました。



 ……まあ、シロアリ駆除業者も「殺し屋」って言えない事も無いけどさ。