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面接奮闘記4





暴君、君臨す!





 『眠かった』という、しょーもない理由で奮闘記3を続編にしました。


 だからって、チョットなんなんですか、皆さん!!たかが奮闘記3が途中で終わっていたからって、電話で言われ、直接会って言われ、ショートメール、そしてE-mailの山、山、山…。

 最初は何事かと思いました。まだ皆さんに出してから、数時間しかたってないですよ。オイラは、ものスゴイニュースでも飛び込んで来たかと思いました。
 例えば、『鈴木その子、化粧(パテ)の下はガングロ』とか、『東京都選挙管理委員会訂正報告!実は都知事当選は、ドクター中松だった!』とか…。あまり面白くないか…。


 と、とにかくみんなヒマだねー。でもそんなみんなが、みんなが大好きだー!そうそう、しかしですね、オイラの書く文のファンになってくれるのは、大変嬉しいのですが、間違ったファン像がここにありますので紹介します。


 実名は伏せますが、HNは『おさ』さん。彼はいつもこんな文を返してくれます。



 奮闘記中の『わんぱく小僧』のような人がまだ日本にいたのかと思うと、田原総一郎以来の憂国の志士として、私はさらに鬱な気分になってしまい

『ちょっと待って下さい、ちょっと。一旦、CM入れますから(総一郎)』

 と、一人で呟いてしまいます。


 それから、やじくんはそいつからどんな痛手を受けたのか、…もうそれを考えただけで私は、私は…。…そう例えるなら、門限過ぎても帰ってこない娘を待つ父親48歳、娘は17歳、高校3年生、鈴木あみ似。

『お父さん、やっぱり警察に…(母親)』

『まったく、何をやってるんだ!あんな奴、俺は知らん!(父親=私)』

 と言いつつも、本当は心配で心配で堪らない、憂いの中間管理職な感じです(ふぅ)。




 どうですか?彼は病気だと思うのは、オイラだけなのでしょうか?面接奮闘記シンドロームといったところでしょうか。彼もオイラの就職活動が長引くのを望む一人なんでしょうねー。ちょっと恐いですねー。



 ……さて、話をプ●ミスの面接に戻します。


 オイラは、越●(お●)さんと知り合う。越●さんは人事の女性(結構美人)で、お絵描き小僧と二人きりの待合い室でのつまらない時間(50分位待たされた)を、爽やかな笑顔と少しズレたトークで和ませてくれていた。

 もし越●さんがいなかったら、どうなっていただろうか?このクソガキときたら、どこで手に入れた情報か知らないが、去年のヤ●ト運輸の役員面接は、こういう配置で、こことここにカメラ、ここにモニターで、隣りの部屋に人事部長、常務取締役で云々…。

 もうオイラは、『越●さん…越●さん…』と、鬼太郎に助けを求める夢子ちゃんの気分でした。



CMとは関係ありません

※ CMとは関係ありませんという設定のイメージ図




 (やっぱいいよなー。こういう人って…)


 オイラが場所もわきまえずにトキめいていると、面接の順番が来たらしい。小坊主と一緒に別のフロアに移動した。

 そして、いくつかの部屋が並ぶ廊下に立ったその時だった。さっきまでその素敵さゆえに、トキメキすら禁じえなかった越●様が、とんでもないことを口走ったのだ。



 越●『じゃあ、二人でこの部屋に入って。』


 オイラ『え?この馬…コイツと一緒に面接ですか?


 越●『ええ。荷物は、入って右側の椅子に置いて。』


 オイラ(は、話が…違うぞー!荷物なんかどうだっていいよー!)





 かくして悪夢の面接が始まった。(最近「悪夢」ってよく使うなあ。いいこと無いからなあ…)



 試験官は一人。各々の自己紹介を終えて、試験官がまず小僧に質問した。


『アルバイトしてたって言ってたけど、どんなことをしていたの?』





 恐れていた事が現実になった。



『アルバイトは何をしていたか?』

 この質問に対し、こんな答え方をする馬鹿が、はたして他にいるだろうか?

 仮にも面接中だぞ?何なんだ、この馬鹿はぁ!!



 小坊主のやっていたバイトは、工場でベルトコンベアに合わせて働いていただけだ。言ってみれば『流れ作業の力仕事』だった。文字にしたら、たかだか8文字だ。


 一言でそう説明すればいいのに、それをこのクソガキときたら、いきなりの試験官へのタメ口から入り、今にも立ち上がりそうな大袈裟なジェスチャーで、延々と語りだしたのだ。もう止まらない。バイトの内容の話は、お客からの苦情や、上司への愚痴にまで発展し、大暴走を始めた。





 そのときのオイラにとって、奴は深夜の暴走族や、右●の演説カーより遥かにウザかったという。



暴君!

※ どれだけの損害を受けたかのイメージ図




 数々の質問に、どれだけオイラが頑張って真面目に答えても、これでは印象は皆無だろう。では小僧が良いかというと、絶対にそんなことはないと思う。しかし小僧にとって関係無い事だ。だって奴には、この会社の面接など遊びと同じなのだから…。


 お前には遊びであっても、こっちは本命だってのに…。







 オイラは、小坊主というオモリを付けられ、溺死させられたみたいだった。



 面接を終え、廊下に出ると越●さんに会った。


『あ、面接どうでした?』


 もうその時のオイラは、くやしくて…でも情けなくて…なんか、デパートの迷子センターにつれてこられた気分だった。


『御社は本命なんです。こんなの納得できない!お願いだから…もう一度だけ面接させて欲しい…』

 と泣きつきたかった。



 でも迷子は、溢れ出る感情を抑えながら、おねえさんに言うのだった。



















『あいつがね…よくしゃべるんスよ……』




 その時の越●さんの、『あぁ〜分かるよ…』という、もの凄く同情してくれている顔は、忘れることができない。




 もう二度と見る事の無いこの笑顔を、しっかりと瞼に焼き付け、オイラは会社を後にした。







 教訓1・相手のペースに乗るな。

 教訓2・普通の場合に『相手』ってのは、面接官のことなんだが…。

 教訓3・ふざけた馬鹿は、試験が始まる前に黙らせろ。




    


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