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面接奮闘記8





たまには真面目に…





 こんなに多くの人に、自分の就職活動状況を公表するなんて、活動を始めたばかりの頃には、想像もしていなかった。反響の声は様々だが、幸いネガティブな意見は貰っていない。中にはこんな歌を送ってくれる人もいる。


『天才ヤジマっち』
※天才ドロンボー(ヤッターマンの終わりの歌に合わせてどうぞ)

アタマはサエてるよ (ヘイヘヘ〜イ)
アイデアバッチリよ (ヘイヘヘ〜イ)
欲しいよ欲しいよ内内定
絶対もらうと決めちゃった〜
り〜れきしょ〜 て〜きせい〜 め〜んせつだぁ〜
やられても やられても なんともナイナイ
オイラは天才だヘイヘヘ〜イ
ヤ・ヤ・ヤジマっち〜
(スッタモンダ コッタモンダ ヤッタモンダ)



 どうでしょうか?オイラはこんな人のいる会社を、現時点で第一志望にしております。考え直すべきなんでしょうか。


 ってかね、『やられても やられても なんともなくねぇ!吐血ものだよ!







 ●川△ットから、前回の説明会で申し込んだ試験の通知が来た。茶封筒に丁寧書かれたオイラの宛名。オイラは静かにハサミを入れた。



 5月29日。●川△ットの試験の日だった。

 白いYシャツが全部洗濯中だったこともあり、今日が筆記試験だけということもあり、オイラは軽くストライプの入ったYシャツを着て行った。

 前回の説明会の時とは違い晴天だったので、小粋に原付で会社に向かった。呼び出された時間まで、あと20分程ある。受付で名前を言い、控え室に入ると、すでに2人来ていた。


 とりあえず暇なので、隣の彼に話し掛けてみた。



『俺さ、会社なのに原付で来ちゃったよ。(笑)』

 オイラが、あまり反省していなそうに言うと、隣りの彼はこう言った。



『え?あぁ、俺は車で来ましたよ。』


『えぇー!?原付だって、心が痛いのに?マジで?君、悪だなぁ〜!(笑)』



 こんなアホ話に花を咲かせていると、事務の人(おばちゃん)が、


『じゃ、せっかくだから、早く来た人から始めましょう。』


 と言い残して去っていった。





『まだかな?』

『だねぇ…』


 オイラとその仲間達2人は、筆箱を出し、シャーペンを握り締め、今か今かと試験の開始を待っていた。





『●●さ〜ん。』


 一人の男が呼ばれた。荷物はそのままにと言われ、男は連れて行かれた。原付き男と車男は顔を見合わせ、同時にこう言った。





『えっ!?面接なの?』





 オイラの番が来て、ドアをノックする。ドアの向うから、聞き覚えのある低く太い声。


『ど〜ぞ〜。』


(あれ?この声は…)



 ガチャっと開けた向うには、広い部屋に机と椅子。そして、スーツ姿の5人の紳士達。一番右の人と、真ん中の人は、とても見覚えがある方だ。









(や、役員面接じゃねーかよ……)




 そう、一番右が社長、真ん中は社長の御父上の会長だった。案の定、他の三人も重鎮方だった。



(おいおい、いきなりかー?しかも、ストライプのYシャツでー?)



 そして椅子に腰掛けると、さらなる事に気が付いた。



(ち、ちけーよ…)



 なんか近い。そう、役員方までの距離が、妙に近いのだ。お互いに手を伸ばせば、余裕でとどくであろう。言ってみれば、喫茶店で、向かい合って座っている感じなのである。



近いぞ!

※ やや誇張があるイメージ図




 顔は笑顔で、頭はクール。声は大きく、発音はゆっくりはっきりと。

 これが、オイラが数々の面接をこなした結果で得た教訓だった。社長が次々に質問してくれるおかげで、何とか無事に進んでいく。


 しかし、最後にこんな質問が待っていた…。





『君は今日、こうして面接を受けてくれている訳だけど、最後に自分を採用しないと、お前の会社は損するぜー、という話をしてくれるかな。』


 何という質問をぶつけてくるのだ、この人は!

 会長以下、周りの重鎮の爺さん達も、うんうんとうなずいてこっちを見ている。


 つまりあれか…今まで質問は、









全部、この質問への布石か!



 どうりでYES,NOで答えられそうな質問ばかりだと思ったよ。



 上等じゃないですか!

 そっちがそんな質問をしてくるなら…





 オイラは、何かが乗り移ったかの様に語り始めた。



トランス状態

※ 何かが降りて来たという、イメージ図




『私には、仕事に対する哲学があります。私は大学生活3年間で行ったアルバイトの経験から、現在の結論に達しました。たかがアルバイトと言われればそれまでですが、私にとって、かけがえの無い経験です。


 仕事をするにあたって、「手を抜いてやろう」とか、「適当でいいや」と思ってやっている人はいないでしょう。そう信じたいです。おそらく多くの人は、「真面目にやろう」とか、「頑張ってやろう」等と思うはずです。しかし私にとって、仕事をするということは、「真面目」、「頑張る」等というのは当然として、もっと先があるように思えるのです。


 給料を貰って仕事することと、ボランティアで働くことの一線を分けるのは、賃金だけでなく、意識の違いも出て当然と考えます。賃金を貰うということは、プロフェッショナルな仕事が要求されます。それはプロスポーツ選手などと、何ら変わりありません。だとしたら、「真面目」、「頑張る」の先に何を必要とするでしょうか。


 それは、「常に前を、上を目指す」という事だと思います。これは、出世ということでなく、同じ仕事をするにも、1秒でも早く、コンマ1ミリでも正確に行うということです。言うのとやるのでは、大きく違いますが、その理想を常に目指すこと。仕事として与えられた時間は、1秒1秒すべてに給料が支払われているという意識をもつこと。


 これは、「真面目」「頑張る」等という安い言葉では表せません。新人として、ベテランの方の足下にも及ばないことはわかっていますが、この向上心、そして克己心を常に持ち続けることが、私にとっての社会人としての自立の定義です。』







 そして、6月10日。封筒にハサミを入れる。書面にて、


『先日受けられた面接について、もう一度検討したいので、お電話頂きたい。』



 次は、何について語るか…。武者震いがする。







 教訓1・いきなりジャンピング・チャンス的に、役員面接がくる場合がある

 教訓2・ストライプはセンスが問われる。気をつけろ!




    


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