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面接奮闘記10





はたして…





 今日は、コ●マ□ー○レー▲ョンという会社の説明会だった。電車を乗り換え、目的駅に着いた。


 さんざん歩き回った挙句に、オイラは会社に電話した。

『あの、2時からの説明会に参加する者ですけど…』

『はい。』


『会社の場所が、分かりません。』


 この時既に、開始5分前。さんざん探したあげく見つからず、もう最後の手段だった。


『今どこにいますか?』

『○○の前です。』



『その隣りになります。』


 くっ、相変わらず、就職活動下手な自分に嫌気がさす。なんとか、滑り込みで間に合った。



 会議室の様な所に通され、ジュースまで出してくれた。食べ物に弱いオイラは、危うくこれだけで第一志望にするところだった。



 綺麗なお姉さんが現れ、話し掛けてきた。


『お名前よろしいですか?』


『やじまそです。』


『やじまそ…何さん?』


『たかしです。』


『たけしさん?』


『いえ、たかしです。』


『たかしさん?』


『はい、たかしさんです。あっ!』


  説明会参加予定者が、一斉にこちらを見てきた。自分を〜さんって言うなんてって目をしている。そんな目でオイラを見るな。誰でも間違いはあるだろう!



 会社の説明は社長だった。中小規模の会社だと、こういう事が多い。どこの会社でもそうだが、規模はどうあれ社長と冠される人間の話は興味深い。そして覇気がある。いかに大企業がダメかとか、仕事の意義とか、社員全員が経営者ビジョンを持つ事の重要性など、こっちがお金を払ってでも来たくなる話ばかりだった。一年に一度は会社説明会に参加して、話を聞きたい気分である。(オイオイ…)


 この会社、かなり経営ビジョンがしっかりしており、創立10年来1度も銀行から借入れをしないで経営しているらしい。実力主義で、給料、ボーナスの他に、成績次第で年度末にも100万単位で手当が出るようだ。うーん、凄い。



 そんな折、一応試験を受けようとカバンから予定ノートを取り出すと、携帯にショートメールが来ていた。失礼にならぬ様に隠れて見ると、過激な文面が!携帯を持つ手を震わせるには、十分過ぎる内容であった。









【確認シタ! 内定! 家ニ電話行クハズ M】









 …マジッスか!?



過激な文面

※ 表示画像ははめこみイメージ図




『(もちろん声に出さずに)…、何ー!?内定ッスかー!もう落ちたと思っていたのにー!マジかよー!っていうか遅くない?受けたのが先週の金曜で、今日が木曜だから…1週間でギリギリオッケーか。なになにー。もーう。もちろん行くよ、行きますよ!ワーイ!…。…あー、やべーよ!




 その刹那、オイラを突き抜ける大きな衝撃!


 俺…いいのか?行ってもいいのか?奮闘記9に落ちちゃったって書い…。


 いやいや待て待て待て待て!!!


 それ以前に、俺、奮闘記9にどんなこと書いたっけ…?うーん…。悪口になる様な事は書いてないはずだが…。たしかダンディーとか、好々爺とか書いたな…。


 えーと、そもそも好々爺って、どんな時に使うんだ?良い時だよね…。そのつもりで書いたんだが…。


 だいたいあの時、何であのダンディーな方が、副社長だって気がつかなかったんだろう。


 前に社内で社長、副社長とスレ違った時に、密かにMさんに聞いてあったのにー。




 あぁ…入社前に会社役員に喧嘩売る新入社員なんて、聞いた事がないよー。(涙)


 でもまぁ、どうせこんなホームページ見ているのは、S社では、Mさんくらいなものだろう。まぁ、いいや。(笑)





 会社説明会が終わって自宅に帰ると、『採用結果のことで話があるから、明日の朝、また電話してくれ』とのことであった。


 なんだか不思議なドキドキ感。当然、直接内定と言われるまでは信用できない。

 早く明日よ来いとばかりに、夕方6時には床に着いた。




 目覚まし時計より早く起きたオイラは、電話の前で一息ついた。今から、就職活動を終えるかどうかの判決が出る。受話器を持つ手がプルプルしてきた。



 …きっと大丈夫さ。Mさんが内定って言ってたじゃん。きっと、人事部長さんが出て、『内定です。おめでとう。』って言ってくれるさ。そしたらケーキ屋さんに行って、デコレーションケーキを自腹で買うんだ。
 そんで、『たかしくん 内定おめでとう』って書いてもらって、一人で全部食べてやる。





 大いなる野望(?)を胸に、オイラはダイヤルした。

 数回のコールの後、人事部につながった。ドキドキするオイラ。

 さわやかな応対のお姉さん。人事部長と思われる方が電話口に出る。



『えーと、やじまそ君ね。』


『は、はい…。』





 何度もリフレインされていく『内定です。おめでとう。』のフレーズ。


(た、たのむ…。たのむ…。たのむ…。)


 緊張で内臓が悲鳴をあげ始める。





 しかし、受話器から聞こえた言葉は全く違っていたのであった。



 『えぇ〜とね、なんか…



















情報が漏れちゃっているみたいだけど?』







『えっ!?(ギクッ)』



『ん?…いや、だから、情報が漏れちゃっているよね?』


『あ、あの…あ、いや…その…』





(なんでそんなこと言うんだ?そ、そんなこと言われても、どうリアクションすればいいんだよー?だいたい悪いのは俺なのかー!?)



絶体絶命

※ 絶体絶命のピンチなイメージ図




『えっと…それはですね…』







『合格です。』


『は?』


『選考の結果、合格ということになりました。』


『…。あ、ありがとうございます〜!!』



 結局、どこから情報が漏れたか問われることも無く(問われるまでも無く、Mさんなんだが…)、無事内定を頂きました。





 普通には内定もらえないなぁ〜とは思っていましたが、内定もらう瞬間まで、奮闘させられるとはさすがに思いませんでした。







 教訓1・知っちゃいけない、知られちゃいけない〜♪




    


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