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面接奮闘記9





怖すぎる…





『やっぱり新横浜来たら、ラーメン博物館だよなー。おっ、でもこのラーメン屋のさびれ具合もいいなぁ…』


 就職活動というよりも、『たまにいくならこんな店』って土曜か、日曜の夕方の料理番組の1コーナーみたいなノリで、会社を渡り歩いている今日この頃、いかがお過しでしょうか。

 就職活動3段、世紀末に就職活動を楽しくやらせたら、東日本ベスト32に入る男、やぢまんです。



 先日、S社の最終面接を受けてきました。落ちました。(早っ!)

 一応自分でツッコんでみましたが、ダメだったんです。Mさんは、絶対大丈夫って言ったんですが…。別にね、Mさんを責めちゃいないですよ。


 でもダメだった、M野ゼネラルカンパニー…。


 S社の皆さーん!Mさんは自分の会社を、M野ゼネラルカンパニーとか言ってますよー。私物化しようとしてますよー。


 はぁ…あの瞬間を、やりなおさせてくれぇ〜!





 6月18日、14:50。定刻通りに面接は始まった。オイラ一人 vs 試験官二人だった。

 人の良さそうな初老の方と、サラリーマンというより、スーパービジネスマンといった感じのダンディーな方。



 闘いは、初老の方の質問で幕を開けた。


 数々の質問…


 ヒラヒラとかわすオイラ。気分はまるでマタドール。

 声だけは元気にを忘れずに、面接をこなしていった。



 …とまぁ、ここまでは良かった。自分の事ながら、ここまでなら内定だろう。







 あぁ〜!!この段階でセーブしておけば…などと、RPGをやったことのある人間なら、誰しもが一度は思うであろう人生の矛盾を感じながら、質問がダンディーな方へと移った。


 今だから言えるが、このお方、ちょっと怖い。なんか、えも言えぬ威圧感が…。最低でも部長クラス、あるいは役員クラスの人ではないか?とオイラのスカウターには反応があった。そういえば、この椅子もソファーだし。


(クッ、オイラの観察眼も捨てたモンじゃないな。サラリーマンやめて、織田裕二みたく、湾岸署行くしかないか、コリャーよ!)





 今から考えると、役員面接なんだから当然なんだが…。




 ダンディーな方の質問も一通りこなし(こなせたか今イチ疑問ではあるが)、運命の瞬間は、刻一刻と近づいてくる。言ってみれば、







 最終セーブポイントはここだった。




 初老のお方の何げない、『じゃ、ついでに』位の質問だった。



『趣味がパソコンとありますが、どこのパソコンをお持ちですか?』


 好好爺な感じの、良い人である。オイラは何も考えずに、笑顔で答えた。




『はい、U社のパソコンです。』

(うっ…!!)



 その瞬間、身体に走る悪寒…。草原を小粋に歩いていたら、地雷を踏んで、足元でカチッと音がした感じ。足を動かしたら死ぬ…(地雷は踏んでも爆発せず、離した時にドンです。念の為。)

 動かなきゃいいじゃんと思いながら、視界の遠くにライオンが…って気分。オイラの予感はビンゴだった。ダンディーなお方は、おっしゃった。



『何ぃ〜!?U社だとぉ〜!?●●●(機種名)かぁ!?』

『は、はい…。』



 この時のオイラは、泣きそうに怖がっていました。ワッ!とか言われたら、ドアを開けて逃げ出すところでした。そして次の質問も予想通りでした。



『そのパソコンをどこで買ったんだぁ〜!?』

 オイラのカニ味噌(奮闘記1参照)が駆け廻る。


 どこかに突破口は無いか…?


 無いか…?


 無いか…?


 無いわなぁ…。

 カニ味噌が、この後をシミュレーションした結果、S社の試験は、間違い無く落ちたと出た。



 ここまで読んだ読者さん達は、『何のことやらサッパリだ。買った場所なんて言えばいいじゃん。』って思うだろう。

 おそらく、金田一や、コナンだって謎は解けまい。はぐれ刑事の安浦さんならあるいは…。(オイラは、はぐれ刑事好き)



 わけを話すと、まずU社のコンピューターは企業向けで、一般小売りはしていないということ。

 このダンディーなお方が聞いてきたのもこの為だ。



 そして第二に、このダンディーなお方は、おそらく副社長である。


 Mさんに、事前に情報を貰っていた。


● 最終面接は、おそらく副社長がやる。

● 副社長は昔、U社の営業部長までいった人だ。

● 副社長は、アメフト好き。



 3つ中、2つは有力情報だった。つまり副社長様は、元U社の営業の最前線にいたのだ。




 オイラはとても答えにくかった。

『あの…、その…、説明しにくいんですが…』



(このまま、『感激しました!』と言い放ったら、奮闘記のネタ的にはオッケーだよな〜)


 口と頭が違う事を思う中、正直に言うことにした。


『渋谷で安くやっている、あやしい店でですね…』


『つまりあれか、バッタ屋か。

『うっ…。』



 ま、まさにその通りである。しかし、バッタ屋という言葉は出したくなかった。自分が昔いた会社のパソコンが、バッタ屋で売られていたら、いい気分ではないだろう。


『…はい、そうです。』



『保証は?』

『U社が取って頂くことになってますが…』



 ここまで、ありったけの勇気を振り絞って答えたオイラに、副社長様は凄いリアクションを見せた。



















『ふーん。』



















 お前には興味が失せたと言わんばかりである。


 ありゃりゃ?ずいぶんと、気の無いお返事ですな…。





 ………。



 ………。



 ………。



 ………じゃあ、特に無いみたいなんで、終わりにしましょうか。




『それを最後に終わりかぁ〜〜い!!』





 その質問を最後に、一切の挽回のチャンスも無く、面接は終わってしまったのである。



 そして…









 5日たった今日も、結果は来ない…。







 教訓1・事前に入手した情報は、生かさなきゃ意味が無い

 教訓2・怖いものは怖い!仕方ない!




    


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