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不定期日記 (2006年上期)



● 元旦稽古 (2006年1月1日)

● 新しいサワー (2006年1月6日)

● センシィティブ情報 (2006年2月23日)

● 電車でからまれる (2006年3月3日)





■ 元旦稽古


 新年一発目の日記です。今年もよろしくお願い致します。


 ちなみに、昨年最後の爆笑は、紅白歌合戦で歌っている倖田來未を観て一言。




親父 『これがレコード大賞を取るのか…この子は、HG(レイザーラモンHG)と、何が違うんだ?』




 あ〜なるほど。やるじゃんか、親父。着眼点が鋭いね。


 貴方にとっては、エロカッコ良いと言われる倖田來未と、おかしな腰つきと奇声のレイザーラモンHGが同じに見えると…。否定できないなぁ…。(笑)




 さて今日の日記ですが、最近は何度か触れていますが、オイラってば自分の年齢的衰えとか無視して、空手道場に復帰していましてね…。




 ※ 関連リンク


  心を拉致 (2005年4月14日)

  鬼の鍛錬場 (2005年4月15日)

  鬼になる修行 (2005年10月12日)

  鬼になる修行2 (2005年10月19日)




 まぁこんな感じで、ほどほどに修行を行っているわけですが、実はウチの道場は、年末にビッグイベントがあるんですよ。


 その名も…









 元旦稽古




 なのです。


 まぁ、何を行うイベントかと言いますと…




 1. 大晦日の23時半に、総本部道場に集合する


 2. 時計が0時を指して、年が明けたタイミングで、700メートル位先の八幡神社へ走って移動する


 3. 八幡神社に参拝し、境内で奉納演舞を行う


 4. 神社より振舞われる、蕎麦やら酒やらを頂く


 5. 総本部道場へ走って帰る




 とまぁ、概要を書くとこんな感じです。


 こうやって文章で書いてみると、そこまで大変なことをしているわけじゃない気がしますが、重要な問題がありまして…


 言うまでも無く、オイラ達は空手家の集団ですので…














 全員道衣を着用




 なのです。


 空手の道衣が分からない人は、柔道着とほぼ一緒だと思って下さい。やや生地の厚さなどの差はあっても、ほぼ同じと考えて差し支えないと思います。




 あんな格好で、大晦日のクソ寒い夜中に外にいるわけですから、言うまでも無く、死ぬほど寒いです。




 さらに言うと、当然ですが…



















 全員裸足ですからね。














 寒いどころか、もう激痛なわけです。




 そんなこんなで、大晦日の夜。


 こちとら総本部道場の幹部ってことで、23時には道場に行き、雑巾を用意したりと準備をしているわけです。


 そうすると、色んなことを思うわけですよ…。




オイラ (あぁ〜去年までの俺は、この時間は普通に紅白歌合戦を観ていたっけ…。何か道場復帰して元旦稽古に来ると、帰ってきたなぁ〜って思う反面、このクソ寒い中、何をしているんだろう俺は!?って気になるんだよねぇ〜)




 って感じでね。




 そんなこんなで、23時半になり、総本部道場が飽和するくらいの人数がわんさか集まってきました。


 その中で、全員で整列、黙想をした上で、準備体操、基本稽古を行いました。そして…




師範 『じゃあ、高校生以上の黒帯は、道衣を脱いで準備して下さい。』




 来た!ついに来てしまった!!




 この元旦稽古の名物というか、誰がこんなものを恒例にしたんだ?っていうか…


 高校生以上の黒帯男子は、道衣の上半身を脱いだ後に…



















 バケツで冷水を浴びることになっているわけです。









 まぁ…なんていうのかなぁ…外気は凄い寒いでしょう?




 道場の外では、子供たちの父母やら、道場関係のボランティアの人とかがいっぱいいるわけですが、ダウンジャケットとか着ているのに、ガタガタ震えているわけですよ。




 そんな中でオイラ達だけ、冷水は無いんじゃないか?




 まぁ、そんなことも言っていられないので、颯爽と脱いで外に飛び出しましたよ。




館長 『おぉ〜!?来たな、やぢまそ!大盛りのバケツをあげようじゃないか!』


オイラ 『あっ、いっ、いや!館長っ!お手柔ら…』




『いくぞぉ〜!!おりゃぁ〜!!』









『§&£△〒◎℃∞♂>◇●&〜〜!!!』




 もう…こればっかりは、例え様の無い感覚でして…実に10年くらいぶりにお見舞いされましたが、冷てぇ〜のなんのって!!冷た痛ぇ〜って感じですね。


 全身から湯気があがっていく感じになるんですよね。




 すかさずバスタオルで身体を拭き、道衣の上着を着て、帯を絞める。


 そうすると不思議なことに、身体が凄く暖かくなって、外気の寒さが全く気にならなくなるんです。


 身体が熱を奪われて、熱を発しだしているってことなんでしょうか?原理はよく分かりませんが…。




 そんな感じで、道場でのイベントを終えて準備完了、八幡神社に向かって出発です。


 高校生4名にホウキを持たせ、先頭で地面を掃かせながら走っていく。


 オイラ達はチビッコ達が怪我をしないよう、事故にあわないように細心の注意を払う。そして掛け声。




『ワッショイ!ワッショイ!!』




 大晦日とは言え、24時を回っているわけです。近所迷惑は?などと考えるところですが、意外とそうでもないみたいです。


 もうこの元旦稽古のイベントは、数十年間、毎年繰り返しているので、文字通り恒例になっているのです。この掛け声を聞かないと、年を越した気がしないという声があるとか…(もちろん否定意見もあるのだろうが…)




 駅からかなり近い国道を、掛け声とともに空手家集団が走っていく。これだけでも絵的には凄いのだが、全員裸足で、しかもチビッコがたくさんいるため、たくさんの応援の声をもらったり、携帯で写真や動画を撮られまくり…




 しばらく走って、無事に八幡神社に到着。


 八幡神社の境内は、参拝客が長蛇の列でとんでもない人数になっていた。オイラ達の集団を見て、歓声があがりました。


 まぁ、こちとら足の裏をガッチガチに凍えさせて走ってきたのだから、それくらいの歓声はあっても良いかなぁ〜などと思うわけで。


 境内で神主さんに御祓いをしてもらうため、列になりました。そばにいたチビッコ達が泣きを入れてきました。




チビッコ達 『冷たいよぉ〜』


オイラ 『ん?大丈夫!冷たくないよ!!』




『足がね、冷たいよぉ〜(泣)』


『冷たいよ〜、じゃない!冷たいです。だ!』




『押忍(おす)。冷たいです。』


『んでもって、冷たくない!寒くない!大丈夫だね?』




『…押忍』


『冷たくないよ?良いね?大丈夫だね?』




『押忍!大丈夫です!』


『よし!!』




 まぁ、全ては気持ちの問題ですから。この子達も、こうやって強くなっていくんですね。オイラがガキの頃も、こうやって先輩達に育てられたもんです。




 参拝を終えた後、人でごったがえす境内に無理やりスペースを作り、全員で基本稽古の演舞。そして黒帯のみで、型『慈恩(じおん)』を披露。ギャラリーは、大盛り上がりでした。




 これにて任務完了ってことで、神社内の建物内で、豚汁やら蕎麦やら日本酒やらを頂きました。


 そこで一つ気がついたのですが、なぜか建物内が床暖房だったんです。




『何だよ、金かかっているな〜。フローリングが床暖だぜ?やべぇ〜、マジで暖けぇよぉ〜♪』




 周りの面々と、床が暖かいという話をしながら、豚汁やら酒やらを堪能。およそ20分くらいしたところで、オイラが凄いことに気が付く。




『あれぇ!?床が冷たくない?ただの板の間だぞ、これ?』




 恐るべきは、市街地のアスファルトと、境内の石畳ですな。ただの板の間を、床暖房だと勘違いさせるほど、オイラ達の足の裏をキンキンに冷やすとはやるじゃないか。




 こんな勘違いだったり、帰りも走りなので、飲んだ日本酒がリバースしそうな感覚と戦いながら、元旦稽古は無事に幕を閉じました。




 今年もこんな感じで、良くも悪くも、濃く空手をやっていくと思います。押忍!!




    







■ 新しいサワー


 今日は、ちょっとこんなんお奨めだよってな話を…。




 大学のサークルの後輩で、てつって男がいます。


 彼は、なかなか面白い話を持っています。その話は、そのうちしていこうと思いますが、今日はそれとは別のお話で。




 先日、てつともう一人の後輩とで、居酒屋で飲んでいました。


 一通りビールを飲み飽き、オイラ的にはいつもの流れとして、生絞りグレープフルーツサワーをチョイスしたのですが、てつは何やら奇異なものを頼みだしました。




てつ 『えぇ〜と、ライムサワーをジョッキで。それに梅干入れて下さい。』



















( ̄□ ̄;)!!何ぃ!?




店員 『えっ!?ライムサワーに梅干を入れるんですか?』


『そうです。もう、ドボンって。』


オイラ 『おまっ…ダメだろ、食べ物で遊ぶな!』




『いやいや、マジですって。これが美味いんですって!』


『えぇ〜!?マジでぇ〜!?じゃあ、お姉さん。一つオーダー通してみてくれる?』


『分かりましたぁ〜』




 組み合わせ的には可能だが、明らかに店のメニューに無いオーダーを通してしまいました。




 待つこと数分、さっそくブツが運ばれてきました。




『お待たせしましたぁ〜!あのぉ〜これで良いんですよね?』




 薄い緑色のライムサワーに、真紅の梅。


 ちょっとライムサワーの色が濃ければ、メロンソーダにサクランボ的なカラーコーディネート。




『美味いんかよ?これ…』


『美味いんですって、こうやって潰して…』




 てつは、マドラーで梅干を潰し始めた。




『うわぁ!すげぇ〜色じゃねぇ〜か!』


『うわぁ〜(笑)』




 通常は、透明なお湯割に入れるからこその梅干。


 緑と赤が相まって、なんだかすげぇ〜マズそうな液体ができあがりました。




『ちょ…うわぁ…うわぁ〜。』


『これで…(グビッ!)うん、美味い!!』




『嘘つけ!こんなん美味いわけが無い!ちょっとよこせ!!(グビッ!)



















ヽ(*´∇`*)/うまぁ〜!何だこれぇ〜!?』




『ホントですかぁ!?』


『飲んでみるか?何か、美味いよこれ!』




『じゃあ…って、仕事中ですから!』


『だよなぁ〜。お姉さん、俺にもこれをくれ!』




『えぇ〜そんなになんですか?』


『ですよねぇ〜?』


『うん、美味いね。ちょっと一口目のリアクションは大き過ぎた感が否めないが、普通に美味いぞ』




『へぇ〜。とりあえず、持ってきます』


『よろしく』




 結局、その後は、もう一人の後輩を含めて、『ライムサワーに梅』のラッシュ。


 何だか、甘味と酸味の絶妙な感じと、汚い見た目とのギャップにやられてしまいました。




 オーダーを取りに来たお姉さんは、オイラ達が注文する度に、




『何か、キッチンが騒然としていますよ』




『バイトみんなが、店閉めたら試してみようって言っていますよ』




 と、報告をしてくれるのが、また面白かった。




 後日も、飲み会の度に、自称『ライムサワーに梅を広める会の副会長』であるオイラは、皆に勧めていったのです。リアクションは、皆同じでした。




 『美味いのかよ!?』


    ↓


 『うまっ!』


    ↓


 『私も同じの下さい』


    ↓


 店員困惑




 みなさんも、たまにはこんな変化球を試してみるのも、いかがでしょうか?




    







■ センシィティブ情報


 センシティブ情報とは…


 直訳すると、『機微な情報』のことである。


 個人情報保護法の観点によれば、氏名、住所、電話番号、生年月日などの個人を特定する情報ではなく、病歴、逮捕歴、思想、宗教などといった、『他人に知られたくない情報、いわゆるプライバシー』のことを言う。




 一昨日くらいから、何か下腹が妙に張っているような感覚になりまして、気が付けば尿がチョロチョロしかでなくなっちゃったんです。


 しかも、いわゆる頻尿と言われるほど頻繁で、しかも放尿直後にも残尿感。


 『俺は、おじいちゃんか?』


 といった具合。




 そこで、なんとなく事態を両親に話してみると、我が家は騒然となりました。


 それもそのはず、頻尿、尿が出にくいなどといった症状は、糖尿などといったことも考えられますが、別のケースとして前立腺肥大や前立腺ガンといったことも考えられるわけですよ。


 前立腺といえば、昨年末に親父がガンで全摘出をしたばかりで、我が家にとっては非常に敏感なところなわけです。


 まぁ、それが無かったとしても尿を溜めて身体に良いわけがないので、翌朝に午前休をもらって、泌尿器科に行くことにしました。




 予約が無かったので、1時間以上待ちましたが、やっと自分の番が回ってきました。


 40代くらいのダンディー医師に症状を話し、問診が始まりました。




医師 『ん〜、まぁお父さんのことはあってもね、君の年齢で前立腺肥大やガンってのは、考えにくいわけですよ』


オイラ 『はぁ…』




『とりあえずね、尿の量と勢いを検査して、その後エコーを取りましょうかね』


『はい、分かりました』




 医師との話を終え、助手(男性)に連れられて、尿の量と勢いを測る器具のところへ。


 器具とはいっても、なんか洗面器みたいのに穴が空いていて、下に通じているだけなのである。




助手 『この検査って、したことありますか?』


『いや、無いですね』




『この検査は、尿の量と勢いを測定するんです』


『はぁ…』




 それはさっき医師から聞いたんだが…


 量は良いとしてもだ、勢いって何だよと…まさか…














 お前がオイラの放尿を観察して、OKとかNGとか言うのか?




 などと思ってしまったわけで…




『じゃあ、これにしてもらえますか?』


『あぁ、ここ…ですね…すればいいんですよね?』




『えぇ、そうですよ。じゃあ終わったら手洗い場に案内しますんで、声をかけて下さい』




 そう良い残して、助手はカーテンを閉めて出て行った。


 ちょっと安心したオイラは、とりあえず勢い良くお見舞いしておいた。




『ん〜、良いですね。これが若者の尿ですよ』




 手を洗って検査室から診察室へ戻ってみると、なにやらレシートのような紙を見ながら、医師は独り言を言っていた。




『これを見てください。さっきの検査の結果ね。ここの線が尿の出始めで、ここが終わりね。勢いといい、量といい、若者の尿ですよ』


『え〜と、これですか?あぁ〜なるほど』




『まぁ、これであれば問題無いですね。今って、残尿感あります?』


『えぇ、なんかありますね。気持ち悪い感じです』




『最近、熱とか出ました?』


『今月の頭に、何日か風邪で寝込みました』




『前立腺炎症だなぁ〜』


『はぁ…そうですか…』




『きっと炎症を起こしているんでしょう。これは別にガンとか、肥大とかとは関係無いので、気にすることは無いです。お薬で治ります』


『あぁ、そうなんですか』




『じゃあ、エコーを取りましょうか』




 医師に導かれてベッドに横たわり、ズボンとパンツを少し下げた。


 下腹あたりにエコー用ゼリーを塗り、いざエコー検査が始まった。




『見えます、これ?この上のが膀胱、すぐ下が前立腺』


『はい、見えます』




『膀胱空っぽでしょう?ちゃんと尿は出切っていますよ』


『ですねぇ…』




『前立腺も肥大なんかはしていないし、問題無いですね』


『そうですか…良かったです』




 エコー検査で問題無いことが目視でき、オイラは一安心したわけですよ。


 良く分からないですが、熱出して寝込んだのが原因なのか、前立腺が炎症したわけですが、それでもまぁ、処方された薬を飲んでおけば、治るんだなぁ〜って思ったわけです。




 そしたら、医師は予想もしなかったことを言い出したんです。




『まぁ念のため、触診もしておきますか』




『( ̄□ ̄;)!!えっ!?』




『よいしょっと…』




 それこそ、アッという間、一瞬の出来事でした。




 オイラはズボンごとパンツをひざまで脱がされ、驚く間も、恥ずかしがる間も無いまま、こんな体勢にさせられました。









屈辱的格好の図

超、屈辱的格好!!





『えぇ!?ええぇぇ〜!!??』




『はい、良いですか?このままひざを抱えていてくださいねぇ〜』


『い、いや、あの…』




『はい、口をあけて〜、そのまま口で深呼吸して下さぁ〜い』


『あ…は、はい。ハァ〜〜フゥ〜〜ハァ〜〜』



















 ズブゥ〜〜!!!



















『はうぅぅぅぅううう!!!!』




『はい、痛くないんで力を抜いて〜』


『あ、あい!い、いや…うわぁ…』




『ここどうですか?尿意がありません?』


『うわぁ!なんか洩れそうな感じです』




『ですねぇ〜。じゃあ、こっちは?』




『痛ぁ!!!!』




『あ〜やっぱり炎症していたね。OK、OK、終わりです』




 何がOKなんだか、ビタいちわかりませんが、いきなり触診されてしまいました。




 あまりに突然だったんで、触診する = 指を入れられるという図式が、頭の中で成り立たず、なんかいきなり陵辱された気分です。




『はい、OK〜』




 そう言い残して医師はベッドから離れ、無残にパンツを脱がされたオイラは放置されました。


 しょぼ〜んとしながらズボンを履き、助手の指示に従って診察室に戻ることも無く待合室に行ったオイラ。




 お金を払って薬を貰って帰りましたが、帰りのチャリをこぎながら、だんだんと怒りがこみ上げてきました。




 患者が多くて忙しいのはわかるが、大した説明も無く、いきなり指を突っ込んだ挙句、レイザーラモンみたいに『OK〜』って言い残してそれっきりってどうなのよ?









 今回の件、明らかにオイラにとって、センシィティブな内容なんですが…


 普通に診察されるのであれば、それで終わるのに…



















 なまじっか、指なんて突っ込まれるから、日記にせざるを得ないんだよね…(血涙)




    







■ 電車でからまれる


 今日は朝から散々でした。




 朝から社内の購買へ行ったら、財布に金が空っぽ。


 そういえば、給料出てから下ろしていないや…と隣のATMへ行くと、なんかキャッシュカードがATMに飲み込まれて、取引中止とかになりやがりまして…。


 慌てて備え付けの電話をかけたら、係員が到着するまで、そのままでお待ち下さいとか言われちゃいました。


 こっちは思いっきり仕事中なんで、あまり席を離れたままにできないってのに、電話のお姉さんは容赦無し。


 しかもなんだか、係員が来た時に言って下さいとかって、合言葉まで言われる始末。こっちは、カードを飲まれちゃっているから、拒否するわけにはいかないし…。




 とは言っても、実はこんな事件は、今朝の単なる1シーンにすぎないわけで、実は本当に大変だったのは、会社に着くまでの電車内だったんですよね…。









オイラ (あ〜ヤバいなぁ…凄い眠いぞ…)




 1週間の疲れもたまった金曜日の朝。


 通勤電車内での数十分の仮眠が、非常に貴重だったりするわけですよ。




 オイラはいつも通りに、座席の1番端っこに陣取り、手すりにもたれかけて寝ることにしたんです。




 数分が過ぎ、オイラの意識が飛びかけた頃、突然誰かが奇声を発しだしました。














誰かの叫ぶ声 『怪傑ズバットォ!!!』




 ビクゥッッ!!!!




 あまりにビックリし過ぎて、ちょっとだけ尻が浮きました。


 これ以上無いありえない起こされ方で現実に戻されたオイラは、最初は何が起こったか分かりませんでした。


 しかし、耳元でまた叫んでいます。




『怪傑ズバットォ!!!』




 オイラの方を嬉しそうに見ながら、耳元で一生懸命叫んでいたのは、面識も無い青年でした。




(お〜まぁ〜えぇ〜かぁ〜!!!!)




 通常であれば、このまま彼は血まみれにされてしまうところですが、見るからに知的障害を持つ人と分かったので、掲げた拳を下ろしました。




(知的障害の人では、仕方ないよね…)




『怪傑ズバットォ!!!』


(たまに電車でブツブツ言っている知的障害の人を見るけど、窓に向かってしゃべっていたりなんだけどなぁ…)




『怪傑ズバットォ!!!』


(何で、オイラに向かって言っているんだろう…)




『怪傑ズバットォ!!!』


(しかし…うるせぇ〜なぁ〜)




『怪傑ズバットォ!!!』


(あ…もしかして…)



















『あの…俺…ズバットじゃないんです…』




『!!』


(あ、何か気がついたっぽい…)




 オイラの方をジロジロみていますが、青年は黙っています。


 あぁ〜きっと、オイラをズバットだと思い込んでいたんだろうなぁ〜。









ズバット近影の図

※ ズバット近影の図





 えぇ〜!?何で!?どの辺が!?




 あっ…そういえば…









大学時代のバイト風景の図

大学時代のバイト風景




















 否定できない!(痛)




 いやいや、彼がこんなことを知っているわけが無いし…。




 まぁ、彼の気が済んだのであれば、もう良いかな〜と思ったわけです。


 オイラはまた睡眠に入ることにしました。




 車掌 『次は○○(駅名)〜、次は○○〜。お出口は右側です。』




 車内アナウンスが終わった直後に、青年は突然大声で言いだしました。



















『次は〜、八幡山〜!八幡山〜!』


『ぶっ!!』




 まさか彼がモノマネなんてすると思っていなかったので、不覚にも噴出してしまいました。




(何でモノマネ!?しかもちょっと似ているし!!いやいや、そもそも八幡山なんて止まらないし!!)




 ツッコミどころ満載で、本当にコイツは知的障害の人なんだろうか?という気にすらなってきました。


 目を開くと嬉しそうにこっちをみていたので、あえてまた目を閉じ、シカトすることにしました。




『次は〜、八幡山〜!八幡山〜!』


(無視無視…)




『次は〜、八幡山〜!八幡山〜!』


(早く降りてくれないかな…)




『……』


(おっ?飽きたかな?)



















『水曜日は雨です♪』


(変わっちゃったよ…)




『水曜日は雨です♪』


(もうリアクションしてやらないからな…)




『……』




『……』




『……』



















 ズシッ!!




『!?』




 突然の感触に、思わず目を開いてしまいました。


 すると…



















 彼が背負っていたリュックが、オイラのひざの上に乗っていました。




(うそだろぉ〜!?)




 彼を見ると、嬉しそうにこっちを見ています。




(なんてこった…明らかに、なつかれちゃっているよ、俺…)




 ハッと気が付いて、周りを見回してみると、乗客はみんなこっちを見ていました。




(友達じゃねぇ〜からなぁ〜!!!!)




 結局、オイラの目的地駅まで散々に絡まれて、寝ることができないまま出社したのでした…。




    


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