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不定期日記 (2001〜02年)



● 講師就任

● 近頃の若いもんは…(笑)

● その挨拶は違うだろ!

● やりおる、新人達め…

● ヘタレて候(そうろう)…

● キレる10代の気持ち

● 二種試験…そして、小テスト

● 変な食べ物屋

● 部会の後…

● 高学力=賢い?

● 女難の相

● 夜のお楽しみ

● 古本

● 新宿歌舞伎町爆発事件

● たまには仕事してる話も…

● 被害届を出さなくっちゃ…

● 痴・漢・物・語

● 最近気になるあの人

● 講師、再び…





■ 講師就任


 配属されてから半年弱過ぎた、12月の終わり頃。そろそろ契約が切れるのなんて話が出始めていました。


 そして直属の上司に言われた言葉は…




上司 『やじまそ君、来年の新人の研修講師に決まったよ。』




 突然、何を言っているんでしょう?




『??…子牛?あ、講師?へぇ、講師ですかぁ。…で、誰が講師に決まったんですか?…え?僕?』


『そうだよ〜。』




『僕が講師ですか?だって2年目ですよ。いいんですかね、僕で?』


『さあ…?本社が決めたんでしょ?』









『来年の新人と、これからの会社の将来は大丈夫なんですかねぇ?』




 そんなやりとりをしながら、客先での昼下がりはゆっくり過ぎていきました。




    







■ 近頃の若いもんは…(笑)


 およそ10日あまりの準備期間を経て、横浜市鶴見区に研修室を設置しました。


 教材準備から、研修室、LAN環境作りまでを準備し、ついにやってきた入社式の午後…。




 本社での入社式を終え、新人たちが鶴見の研修室にやってきました。ぞろぞろとやってくるルーキー達(とは言っても、1年下なだけですが…)には、初々しさが…ん〜、そうでもないかな…。


 44名の新人たち。最初の印象は、『掴みづらい』ということでした。



 我々の素朴な疑問。なぜコイツらは、名前を呼ばれても返事をしないのでしょうか?


 講師控え室のパーテーションの向こうで、たしかに辞令が交付されているはず。一人一人の名前が呼ばれているのに、全員欠席なのだろうか?


 黙って立ち上がり、黙ってもらって、黙って席に戻っているのであろう。



 緊張?そうか、緊張しているのね…ってドアホウが!




 そうね、100歩譲って、緊張していたとしましょう。


 でもね、ルーキー達。君たちには、もう給料が支払われているのよ?


 君たちは、今現在の段階で、会社に利益をもたらす術を持っているのかい?否!もっていないでしょう!だって君たちは、な〜んにも仕事できないもんね。


 知ってます、知っていますともさ!だからこれから研修するんだけどね。だったらさ、できることだけでもやれよ!


 プログラム組めとは言わないさ。システム考えろとは言わないさ。でも返事くらいできるだろう?


 いつまでも学生気分…ってよく聞くフレーズだけど、まったくその通りさ!





 学生気分なのも、いいかげんにしろよ、コンチキショ〜!









 ……って言うほどの根性も無く、いきなり暴走して嫌われ講師になる勇気も無く、ヘタレ講師の苦悩は続くのでした…。…合掌。




    







■ その挨拶は違うだろ!


 初日、二日目ときているのだが、少々気になることがありました。それは新人の挨拶。


 我々講師に挨拶して帰ろうという気持ちは○。




 っていうか、そうしなきゃ帰らせないけどね。(笑)




 でも、我々がタイムカードの前で立っているところに、ルーキーズは計ったように同じことを言う。




『おつかれさまでしたぁ〜。』




 こっちもおつかれさま〜って言ってみるものの、それは違うんじゃないか、新人たちよ!俺たちは見送る側、君たちが帰る側だろ?


 つまりこれから君たちを見送って、僕らはまだ働くんだよ?それなのに、おつかれさまって言われても、まだこれから疲れるんじゃい!って思っちゃう。




『お先に失礼します。』




が正解だよね?そんでこっちが、おつかれさまでしょ?てな感じで、重箱の隅をつつくオバちゃんみたいなことを言っていますが、これは新人研修なのだから、仕方が無いこと。


 ルーキーズが現場に出て、恥ずかしい思いをしたら、全てわれらの責任ですもん。




    







■ やりおる、新人達め…


 新人たちについて、二つほどダメ出しをしましたが、やりおると思わされることもある。


 それは、よく発言、質問をするということだ。昨年度の我々の頃と比較すると、ずいぶん向上している気がする。


 何か説明があったとき、誰かがスピーチをしたときなどに、果敢に挑んでいく。これは好感が持てる。やるな、新人たち!



 そして、末恐ろしいと思ったのが、研修を始めて最初の週末。




『やじまそさん、新人たちで一週間お疲れさま会をしたいんですけど、講師のみなさんも参加していただけますか?』




 ……なにぃ!もうですか?もう飲むのですか?


 オイラ達の代も、オイラを筆頭によく飲んでいたけど、入社一週目からは…どうだったかな?




 せっかくだから…と行ってみたら、全員いました。45名全員…。もう脱帽です。なんていう連帯感。




 課題をやらせても優秀だし、これは凄い新人達なのかもしれないと思わされました。




    







■ ヘタレて候(そうろう)…


 新人達に、ここのサイトが見つかってしまいました。


 ヘタレ講師のオイラとしては、メチャメチャ書きたいことあったのですが、余計なこと書けなくなってしまい、デッドロック(コンピュータ用語)って感じです。


 ヘタレキングとは、オイラのことです。




 。・°°・(>_<)・°°・。




    







■ キレる10代の気持ち


 最近の10代は、キレやすいと言います。すぐにキレて、暴力を振るったりすると…




 今朝、東神奈川から鶴見への2駅区間でのこと…。


 メチャ混み電車の中で、抱き合っているカップルがいまして…そういうのを見ると、かなりゲンナリなわけですよ…。



 昔はBOYS BE…とか読んでも、明日は我が身だ!頑張ろう!って思っていたわけですよ。でも今日はね、とてもとても無理でした…。


 茶髪同士で、ギューって抱き合って、目をつむっちゃってんの。きっと…




『俺がまもってやるよ、花子さん』


『まぁ素敵だわ、太郎さん』


 とか言っているんでしょうねぇ…。目の前のバカップル女の後頭部を見ながら、フーってため息…。



 んでもって、その背中に回されている、バカップル男の手…。フツフツと沸き上がる黒い欲望…。


 つり革を掴んでいた手が、おもむろにバカップルに伸びていくのを、必死で止める。



 痴漢行為?いやいやぁ…。いきなりさ…














 この馬鹿男の中指をにぎって、あらぬ方向に曲げてへし折ってやったら…









 この至福な顔で目を閉じている馬鹿は、どんなリアクションするのかな?




 な〜んて思い始めてしまったら、もう…。



 ぜひ実験してみたかったが、理性がギリギリで止めた。


 最近のキレる10代は、こんな風に犯罪を犯していくのかな?と、垣間見た気分であった。


 もし明日もいたら…














 間違いなく、折ります。




    







■ 二種試験…そして、小テスト


 新人研修を進めていく中で、一つ気が付いた。『時間が足りない』のである。


 一昨年、6ヶ月あった集合研修が、我々が新人であった昨年には4ヶ月になり、今年はついに3ヶ月になってしまった。


 この事実を新人達が知っているのかは別として、私は一つの危惧を覚えてならない。




『正直、このままでは、第二種情報処理試験(現:基本情報処理試験)に、新人の半分も受からない…』




 我が社は、文理問わずに採用し、秋に行われる二種試験合格を目指す。しかし正直言って、そのハードルは高いとしか言えない。


 そんな中で、勉強期間である集合研修を削るというのはいかがなものであろうか。たしかに現場に配属されてのOJT的なものは、必要不可欠に思われる。しかし、会社側が試験に受かって当然の考え方をしている以上、二種合格という側面から見れば、集合研修期間を削ることは命取りだと思う。



 それでも会社側は、秋の合格率について、激しく言及してくるであろう。昨年、必死で勉強したことも相まって、われわれの合格率は7割に達した。会社側は、それを今年も当然とするであろう。しかし今年は…。



 講師の立場から言って、集合研修3ヶ月というのはギリギリのボーダーである。ただしアルゴリズムを勉強するということだけで言えばである。二種対策も含めると、まったく足りない。現に、二種対策の講義は、ほとんど行われていない。そうなると個人の自覚という問題になってくる。




 『学生気分が抜けていない』という言葉がある。そう感じるときもある。しかし、私個人の意見を言わせてもらうのであれば、新人達は、決して学生気分ではないと思う。


 社会に入り、もがき、苦しみ、それでも休まずに出社してくる。彼らを見ていると、『学生気分が抜けていない』なんて言葉は吐けない。たしかに、社会人として適していない行動をするときもあるであろう。しかしそれは、『学生気分が抜けていない』のではなく、『社会人としての振舞い方がわからない』だけだと思う。それを責めるのは間違っている。彼らは、彼らなりに努力をしている。




 そんな新人達を見て、『会社が集合研修を短くしたから、受からなくても仕方ないんじゃん?』なんて、誰が言えようか。


 仮に秋の試験に落ちた場合、春試験はいっそう難しくなる。それ以降になれば、不可能と言っても言い過ぎではないと思う。それは全て業務の為である。業務につくと、満足な勉強時間を取ることも難しくなっていくからである。




 そこで考えた。どうしたら、新人達が合格することができるか。先ほども言ったが、全ては個人の自覚である。暗記問題をいちいちレクチャーするよりも、自分でチャッチャと覚えた方が手っ取り早い。




 しかし…そう、しかしなのだ…。自分でできないこともある。特に前述した通り、文理問わずの採用で、文型の人にはかなり厳しい分野もあるであろう。基数変換の応用問題(基礎ではない)、確率統計などがそれに当たる。これを捨てては、合格はありえないし、かといって自分で押さえるのは至難である。




 そこで私は、上司に提言することにした。小テストの採用である。




 研修も2ヶ月が経ち、5月末を迎え、新人たちにも多少の馴れが見え始めた頃、小テストは実施された。点を取ることが目的ではない。勉強を始める取っ掛かりになればと思った。


 しかし、そうは言ってみたものの、やはり良い点を取って欲しい。だって、自作なんだもん。勉強していない範囲を避けたり、既成の問題集では載っていない『キモ』の部分を学んで貰うには、やはり自作しかないのだ。


 そんなこんなで、いつのまにか(笑)、小テスト係を拝命。小テストの全仕事をまかされた。おかげで自宅でパソコンを叩いたり、昔の数学の教科書を開く時間が多くなった。




 なんで小テストなんてやるんだよ!とか、小テストなんて勘弁してくれと思っている人もいるかもしれない。


 スマン!メンドイのは分かっている。でも、今の環境から受かるには、必要不可欠なんだ!この文章、新人達は見ているであろうか?一人でも見ていると仮定しよう。新人のお前!はっきり言っておく!


 全力で勉強してくれ。正直きびしいんだよ。焦らなくていいから、必死になってくれ。俺はお前たちのためなら、苦労をいとわないよ。業務に戻っても、週末定時後に、講義をしに来てもいいよ。でもね、最後で努力するのは自分なんだよ。俺に残された時間は、あと2週間無い(6月19日現在)。お前たちのために、俺がしてやれることは何だ?言ってくれ。なんでもするよ。




 とりあえず小テストは、心を込めて作っています。解答・解説は、君たちに話しかけるつもりで作っています。だから…しっかり読んでよね(笑)。




    







■ 変な食べ物屋


 鶴見は変な食べ物屋が多い。そもそも中華料理屋が多い。中華街でもないのに何か多い。よってちょっと油断すると、一日おきくらいで中華を食べるはめになる。もっとも、毎日マクドナルドに行っていた新人もいたが…。




 ここに一軒の食べ物屋を紹介しよう。『レストラン ば●ぐ』だ。


 鶴見駅前に設置されたこの店は、いわゆるガード下にあり、お世辞にもきれいとは言えない店だ。なぜかカレーがしょっぱいこの店。カレーは辛いからカレーじゃないのか?しょっぱいって、コレいかに?


 まぁ、そんなことが、どうでもいいことに感じられるほどに、不思議がいっぱいなのだ。




 まず、量がアホほど多い。なんでこんなに?って言うくらい盛ってある。普通のサイズでも、成人男子が満腹になる。通常でこれなので、大盛りとなればもう、親の敵(かたき)のような量である。


 ラグビーボール位のご飯…要塞のようなカレー…。もちろん注文したことは無いが、何度か見たことがある。しかも結構みんな普通に食べていて、中には女子高生も含まれていたりする。


 鶴見の民は、大食いなんだなぁと感心させられる。




 しかし、この店最大の突っ込みどころは、カレーのしょっぱさや、大盛りの量などではなく、もちろん女子高生でもなく、メニューそのものにある。


 …これって、わざとだろ?とか、…っていうか、ネタだろこれ!だとか、オイオイ、カメラはどこだよ〜!騙されないぞ!って叫びたくなってしまうのである。




 もう、値段設定がメチャクチャで、はっきり言って、意味が分からないのである。その一部を下記に示そう。途中から、同じ店のメニューとは思えなくなってくるぞ。




NO
品 名
値段
備 考
チキンライス 目玉焼きのせ
650円
 
ドライカレー ハンバーグ
650円
 
カツカレー
650円
 
ハンバーグカレー
650円
 
トマトカツライス
650円
ケチャップライスにカツが乗っている
焼肉定食
650円
 
スタミナ定食
650円
なぜかすっぱい
アジフライ定食
650円
 
うま味噌定食
700円
 
10
豚生姜焼き定食
800円
 
11
豚味噌焼き定食
800円
 





 ここまで見ると普通の定食屋に感じるであろう。(自称レストランだが…)


 むしろ1番から8番あたりは、量、味ともに良心的と言える。しかぁ〜し!ここからなのだ、変なのは!




NO
品 名
値段
備 考
12
特大エビフライ定食
1800円
何だこの値段!?単品1500円
13
ミックス定食
1700円
何をミックスした値段だよ!
14
単品ハンバーグ(銘柄)ジャパン
700円
何をもって、ジャパンなんだろう…
15
単品ハンバーグ(銘柄)カントリー
800円
……上とどんな違いが?
16
単品ハンバーグ(銘柄)オリエンタル
700円
どこがどんな風に違うんだ!
17
カレー
550円
あれれ?カツは100円なんだ?
18
カツ丼
850円
じゃあ、丼の部分が750円?
19
単品チキンカツ
1000円
トンカツの10倍値かよぉ!





 まぁ、こんな感じで、値段に大いなる疑問を感じる店なのです。


 他にも、牛肉野菜定食1100円、ハンバーグセット1100円、カツカレーセット1100円、ステーキセット1800円と、高いと感じたと思えば、味噌汁150円、目玉焼き200円と、セットって何がついているの?とよくわからん店です。


 みなさんも、1ネタのために、一度足を運んでみてはいかがですか?(笑)




    







■ 部会の後…


 部会なるものがあった。我が社はいくつかの部に分かれており、部単位で発表会の形で、現状や決算の報告を行う。オイラは初めての部会ということで、緊張していた。


 つつがなく進行され、社長のお話を頂いた。思いっきり話をメモした。社長にこんなことを言っては、大変失礼なのだが、社長の話は面白い。


 別にネタが盛り込まれているわけじゃないのだが、聞きごたえのあるお話なのである。最前列に座り、必死にメモを取った。今から思えば、そんな熱心なオイラの姿を見て…なのかしら…?




 部会も終わって、懇親会に入った。やはり社長にお酌して、挨拶をしなくてはならないと思った。しかし、上司に捕まってしまった。


 上司と面白トークを繰り広げている間に、仲間たちが抜け駆けした。そう、『みんなで一緒に社長のところに行こうぜ!』って言っていたのに…。


 結局、一人で突撃することになった。どうしたもんかと思っていたら、先輩が妙案を授けてくれた。




先輩 『なぁ、やじまそ!これ持っていけよ!名づけて、「冷たいビールお持ちしましたよ!」大作戦だ!』


オイラ 『……』




『ばぁ〜か!絶対に成功するって!』


『そうっすかねぇ?じゃあ、行ってみますよ…。』




 どうやら社長は、クソぬるいビールを持て余していたらしく、結局、作戦は大成功に…いや、成功過ぎだった。


 何でもそうだが、行き過ぎた効果は必要ないわけで、例えるなら人ひとり殺すのに、街ごと吹っ飛ばす威力だった。




社長 『おぉ〜、お前は今、何の仕事をしているんだっけ?』


オイラ 『えぇ〜!?社長、そりゃヒドいっすよ!講師ですってば!新人の講師です。っていうか、鶴見の研修所で何度もお会いしているじゃないですか!』




『おぉ〜!そうだった、そうだった!そういえばお前いたっけなぁ〜。な〜んでお前みたいな奴が講師に選ばれているのか疑問だったんだよ〜!』


(……たしかに自分でもそう思うが、何て言われようだ…)




『で、どうだ?今年の新人は、お前の目から見て?』


『そうですねぇ…。なかなか良くやっていると思いますよ。最初は挨拶も返事もできない奴らでしたけど、最近はしっかりしてきましたし、何よりやる気が感じられますね。私たちの時に比べて、よく発言や質問をするんですよ。それには好感が持てますね。問題を解かせてもなかなか優秀ですし、カワイイ奴らですよ。』




『そうか。そもそもな……』


『なるほどぉ…。しかし、その点に関しては……』




 といった感じに、エンドレスにサシ話は進んでいきました。はたから見たら、凄く楽しそうだったそうです。しかし…




 しかし、事件はこの後に起こりました。懇親会も、宴たけなわといった感じになり、幹部勢をエレベーターまで見送ったところ、社長が思いもよらないことを言い放ったのです。




『おい、やじまそ!いまから飲みに行くぞ!一緒に来い!』


『はぁ!?えぇ…あ、いえ…私はまだ、片づけが残っていますので…』




『いいから!早く一緒に来い!』


『いいからって、何がいいんですかぁ〜!』




 ポォ〜ンと音がして、エレベータが開く…。何でオイラ、こんな面子の中に入っているんだ?入社2年目で社長と飲んで良いのか?


 サシではないにせよ、この面子の中に、役職が無い人が、オイラ以外に一人もいないのですが…(血涙)。全員、課長代理以上なんですけど…。




 泣きながら行った飲み会でしたが、なにやら面白かったです。やはり入社2年目で社長と飲めるなんて、なかなか無い経験だし、やはり自社のトップの話が、気兼ねなく(そんなわけないだろ!)聞けるなんて貴重です。


 しかぁ〜し!この後、社長様はとんでも無いことをおっしゃってきたのです…。




『なぁ、やじまそ…お前はな…



















ホントは、ウチの会社にいない人間だったんだ。』




『ブブブゥ〜〜!!…え!?えぇ〜!!!???思いっきり噴出してしまいましたよ!今、何とおっしゃられました!?』




『馬鹿もん、噴出すやつがあるか!お前は、ウチにいなかった人間なんだって言ったんだよ!いいか、よく聞け!お前は最終面接、覚えているか?』




 忘れもしない。面接奮闘記9だ!あれを忘れるわけがないでしょう!社長!(当時は副社長)




『あのときな、隣に座っていた専務がな、お前の大学の成績を見て、「あぁ〜、こりゃひどい。ダメですな、これは!」って言っていてな…』


『ぐはぁ!えぇ〜!!ホントですか!?』




『ば〜か、俺が嘘を言ってどうする!その時にな、俺が言ったわけだ。「いや…アイツは目が違う…。採りましょう!」ってな!』


『おぉ〜!!ありがとうございますぅ〜!!!(どんな目をしていたんだろう…内定欲しくて、ギラギラしていたのかな?)』




『俺はな、こいつは違うって思ったんだよ!そしたら、内定者懇親会で、真っ金々な頭して来やがってよぉ〜!』


『うはははは〜〜!!!申し訳ございませ〜ん!!!!』




『あの時、お前に言ったよな?内定式までに黒くしてこなかったら、



















内定を取り消すって!!』




『えっ!!!……き、きいてないですよ…?(マジっすか?初耳なんですけど…)』




『あのままの頭で来たら、ホントにクビにしていたがな!うはははは〜。』



















 うははじゃねぇぇ〜〜〜〜!!!!!(滝汗)




 全然、笑えないよ!!もし、白髪染めスプレーが無かったら…



















 入社する前にクビになっていたよ〜〜!!




 そして夜は更けていく…。終電という言葉を言い出せずに…。




 この白髪染めスプレーの話はこちら ⇒ 内定者懇親会 ⇒ 内定式へ向けて




    







■ 女難の相


 今日は、ゴールデンウィークも真っ只中だというのに出勤だ。朝も早くからスーツを着込み、颯爽と出勤…のはずもなく、寝ぼけまなこで駅ホームに立つ。入ってくる電車を待っていると、いつもより少ない乗客に気がつく。



『そっか…GWなんだよなぁ…みんなお休みかぁ…だったら並ぶことなかったかなぁ。』



 ホームで電車待ちをしてみても、後ろにはほとんど人がおらず、結局は楽々と席を取れた。ドアが開いた所の、シルバーシートに腰を下ろす。


 シルバーシートだってことに、特に何も考えていなかったのだが、シートの端っこ席が空いていたので座ったのだ。オイラは端っこ席が大好きである。


 しかし、のちにこの席取りが、大きな波紋を呼ぶのであった。





 電車が動き出した。するとオイラは、あることに気がついた。


 まず眠い。恐ろしく眠い。それもそのはず、昨夜寝たのは深夜2時過ぎ。起きたの6時。これから仕事に行くには、耐えがたい眠さである。


 しかも夜更かしの原因がフリーセルやりすぎという、ホントにしょーもない理由なのが情けない。


 そしてもう一つ、お腹がギュルギュル言っている。これには参った。どうにもならない。朝飲んだ牛乳の影響だろうか?とにかく1時間は乗っている電車なので、座れたことが不幸中の幸いである。とてもじゃないが、立って終点を迎えられないと思われる。



 最近の朝の日課として、携帯でe-mailを書いている。特に決め事とかは無いのだが、自然と日課になっており、出す相手も決まってきている。寝たい気持ちもあったが、とりあえず30〜40分ほど寝れれば満足なので、ポチポチとメールを書き始めた。



 駅をいくつか通過して、座席は全て埋まり、数人の立ち客が出始めていた。



『おぉ〜っと、俺の前に立つんじゃね〜ぜ。俺はな…終点まで、立ってやらないぜぇ〜!くわっかっかっか〜〜!』



 と、アシュラマンのような笑い声をあげながら、優越感にひたっていた。



 メールを書くこと10分ほど。すべての相手にメールし終え、しばし休憩。GWに出勤なんて、辛いよね。オイラ頑張っている。頑張っているオイラって…素敵だな…イケてる?


 ……アホなこと言ってないで、寝るとするか。



 ヒジ置きを確保し、さて寝ようという矢先…。大変なことがおこってしまった。









席ゆずれ〜!のイメージ図

※ 第一の刺客のイメージ図




 第一の刺客、おばあちゃんである。年の頃は70〜80歳。おばあちゃんの年齢判断なんて得意ではないが、明らかにご年配である。頭髪は一糸乱れぬオール白。見事なまでのナチュラルホワイトである。


 そのおっとりとした目の向こうに、爛々と輝く、座りたいビーム。座って当然の属性を持つ彼女は、こちらに向かい突進してくる。その90度に曲がった腰は、車に刎ねられても、ブーメランの様に戻ってきてしまう光景を想像させる。


 しかし、なぜこっちに?オイラをロックオン?



 賢明なる読者諸君ならわかると思うが、ここはシルバーシート。彼女達は優待者なのである。シルバーシートは、こう語る。



『以下の様な方への優先席です。ご協力下さい。@ご年配の方。A妊娠されている方。B乳幼児を連れている方。Cお身体の不自由、怪我をなさっている方。』



 正確には分からないが、大体こんなことが書いてあった。おばあちゃん、確かにあんたは@だよ。


 でもな、俺はお腹が痛いんだよ!ある意味、AとCの弊害者なんだよ!だいたいな、こんなサラリーマンタイムに、年寄りが乗ってくるんじゃね〜!お前ら一日暇だろうが!もっとすいている時間に乗れよ!





 そんな心の叫びを言えるわけも無く、オイラは席を笑顔で明け渡した。しかし内心は、居城を明け渡す城主並みの悔しさである。


 電車は走る。そしてオイラの腹をシェイクし続ける。アカン…もうアカンてばよ…おとうちゃん…


 たまに起きる鳥肌に恐怖しながら、時間が早く過ぎるのを待った。


 眠い気持ちもある。つり革を頼りに、立ったまま寝る方法もある。しかし…下手すると噴火を起こしかねない。もうダメだと思ったときに、希望の光が見えた。



『ありがとうございましたねぇ〜(間延びした声)』



 おばあちゃんが降りたのだ。



 やった!城奪還!!この城にいれば、時間を稼げるさ!さよなら、おばあちゃん!二度と会わないよ〜!


 再び居城復帰した城主は、安眠につこうとした。寝てしまえば、なんとかなる。一気に終点までタイムスリップだ!





 しかしそれを妨げる、第二の刺客が現れた。女子高生5人組だ。箸が転んでも楽しいお年頃。ましてや友達同士のおしゃべりである。うるさい。とにかくうるさい。



 耳元で宇多田ヒカルが、


『近づきたいよ〜君の理想に〜♪』


ってオイラを口説いてきているのに、そんなスイートなささやきすら聞き取れない。



 ふざけんなよ、女子高生!特に一番うるさいデビュー当時のモー娘。矢口みたいな女!



 お前は…その、なんだ!もう、帰ってよし!もう来ないでよし!って感じだった。





 そして怒りに我を忘れそうなオイラに、立て続けに次の駅から乗って来た第三の刺客が!またもおばあちゃんだった。


 オイオイまじかよ!矢口さえいなければ、熟睡モードでやり過ごせたのに、さてはお前らグルだな?っていうか、どっかにカメラがあるだろ!?大成功〜って、プラカード持って出て来るんじゃないのか?


 そもそもさ、何で俺ばっかりなんだよ!


 まわり起きろ!シルバーシート、全員起床しろ!起きろ、コンチキショ〜!何でおばあちゃん、こっち見てるんだ!?ふざけんな!だんだん腹が立ってきた!


 だいたいな〜



















 ババァ、テメェ〜、畳の上で死にたかったら、ヒョイヒョイと外出てくるんじゃねぇ〜よ!!(暴言)









 人間って追い込まれると、何を考えるか分かりませんね。普段はこんなこと、まったく思わないんですよ。ホントにね、お腹痛かったんですね。苦情メールとか勘弁してね。カミソリは間に合っていますんで。





 …結局、一日に2度も居城を奪われた城主は、終点まで力の抜けない時間を過ごしましたとさ。



 そして終点に着いても、死んだように起きないおばあちゃんを、やさしく起こしましたとさ。俺は、何でこんなことまで…。(涙)




    







■ 夜のお楽しみ


 夜な夜なネットしている人がいます。毎晩遅くまで、何をそんなにやっているんでしょう?


 メール見て、いつも巡回するHP見て…普通ならそれで終わってしまうのかもしれません。他には、レポートの調べ物、チャット、自作HP製作などなど…。



 でも、そんなことにも飽きてしまったという人におすすめなものがあります。エロサイト?違います!


 まずは、数人の仲間を集めてください。チャットで繋がっていることが前提です。2〜5人ほど集まったら、始めましょう!









 『痛いサイト探し大会!』です。



 誰が一番痛いHPを探せるか、これが勝負!毎回テーマを決めると、何かと熱いでしょう。



 今回、たかちんと二人で挑んだのは、『コスプレ』です。しかも、ナースやスッチーなどの制服コスプレは対象外で、アニメやゲームなどといったものがテーマです。


 自作衣装には、ボーナスポイントと決め、可愛い子よりも、痛いコスプレの発掘を目指してゲーム開始!



 開始10秒後…




オイラ 『たかちん!痛い、痛すぎる!ここ見て!』


たかちん 『どれどれ?』




『野郎がメイドみたいなスカートだよぉ〜!』


『いたたたぁ〜!』




『あぁ〜!しかもぉ〜!!』


『どしたぁ〜?』




『うわぁ〜なんかこのページでさぁ〜』


『うんうん』




『オイラ、1,500ヒットのキリ番踏んじゃったみたいだよ!?』


『そりゃ痛い。っていうか、やじまんが痛い!!やじまん+30点』




『やったぁ〜(ToT)』




 一応、キリ番ゲッターなので、掲示板に書き込みして置きました。




『お前の痛いコスプレは、見れたもんじゃないぞ!男のくせにヒラヒラ付けて、胸出してカメラ目線はやめろ!痛い、痛すぎるぅ〜!何でキリ番なんて踏んでしまったんだぁ〜!俺の数分をかえぇせぇ〜!!』




 と書こうかと思いましたが、同じHP運営者として、それはいかがなものかと思い、掲示板荒らしはやめました。



 だってすぐ下に、『○○さん、かわいいですぅ〜!』って書いてあるんだもの…。





『通りすがりのものです。キリ番踏んでしまいました。すみません。』



 とだけ、異世界に住む管理人様に捧ぐことにしました…。




    







■ 古本


 オイラは、毎週ではないのですが、『週間少年ジャンプ』『週間少年マガジン』を読んでいます。


 はっきり言って、別に全然面白くないです。さすがに社会人になって、この2冊を買っているのもどうなんだろ?とすら思います。



 面白くないって言いながら、一応全部読んでいます。たまにツボに入る漫画とかもあります。


 ちょっと前にジャンプにあった、『純情パイン』なんかがそれです。最高に面白かったけど、あっさり連載打ち切りでした。(笑)


 それ以外となると、もう惰性なんですね。日曜の昼下がりなど、ヒマ〜な時間を潰しています。


 そんな感じなんで、毎週買ってはいないんです。だってもったいないでしょ?1冊は安くても、年間にすると馬鹿にできないし…。


 だからいつも、数週間まとめて、古本屋で買っています。近所の古本屋だと、1冊50円なんです。それならいいかな〜って感じです。



 前フリが長くなりましたが、そんな理由で、いつもオイラは数週間遅れているんです。でもねこの前、久しぶりに追いついたんですよ。


 で、月曜の朝です。月曜といえばジャンプです。もちろん定価では買いません。そこで帰宅途中の新橋駅で、青空古本屋を探しました。


 見たことありますか?青空古本屋。よく新宿駅周辺なんかにいますが、電車の網棚やら、ごみ箱やらから拾ってきたであろう雑誌を、堂々と売っているおっさん達がいるんです。定価220円なんかの雑誌を、発売日にも関わらず100円で売っているんです。


 自分はタダで拾ってきているのでボロ儲けだし、買う側も発売日に半額以下で売っていたら、思わず食いついてしまいますね?


 あおりを食うのは、定価で売っているKIOSKや、雑誌の出版社なんかでしょうね。はっきり言って、反則手ですね。近所の50円の古本屋さんでさえ、発売日過ぎてからじゃないと売らないって言うのに…。



 ま、そんな文句をたれていますが、オイラ的にはノープロブレム。むしろありがたい存在です。


 で、話は戻りますが、青空古本屋。



 新橋駅の入り口、なんとKIOSKの隣にありました。何て暴挙を!良いんですか、この人?うさんくさそうなおっさんが、うろうろしています。


 まぁ、このおっさんが、摘発されても知ったこっちゃ無いですけどね…。




オイラ 『すみませ〜ん、ジャンプ下さい。』


おっさん 『はいよ〜。』




『いくらッスか?(たぶん100円だろう…)


『220円…』




(へぇ…220円かぁ…)はい、丁度あります。』


『はい、まいど〜!』









 ……って、えぇ〜!?思わず普通に払ってしまったけど、なんでアンタ、定価で売っているんだよ!!









 えっと…えっと……全然わかんね〜よ!いいのか?KIOSKの隣で、拾ってきた雑誌を定価で売るのか?それっていいのか?


 っていうか、何で払っちまったんだ〜!俺の馬鹿ぁ〜!!!





 都会の街は、また僕をひとつ大人にしたよ…(血涙)




    







■ 新宿歌舞伎町爆発事件


 新宿・歌舞伎町の風俗店などが入っている雑居ビルで火災が起き、多くの方が亡くなりました。まずはご冥福をお祈りします。





 すごかったね。あんなに人が死んでしまって、大惨事と言えるんじゃないでしょうか。


 あの夜は火災現場のすぐ近くの店で、何も知らずにオールで飲んでいたんですが、爆発は感じなかったです。


 ただ、翌朝5時過ぎに外に出てみると、見るからに大変なことになっていましたよ。


 消防車が20台くらい来ていたし、見たことも無い程、デカい救急車も来ていました。テレビカメラもたくさん来ていました。


 立ち入り禁止で張られたテープの前で、陽気な腐れ外国人達が、記念撮影していましたが、まぁ、それは別の話…。





 とにかく、亡くなった方々には、ご冥福をお祈りします。





 ただちょっと斬ってしまうと、誰でも思うのでしょうが、あのビルでは死にたくないかなって思います。やはり、世間体が良くないですよね。


 雑居ビルですが、風俗店や、賭博麻雀ゲーム店ですからねぇ。そういう店に行くことは、一向に構わないとは思いますが、その時って、弱いときじゃないですか?


 見られたくない、知られたくない時。普段は家庭や会社で偉そうにしていても、この時ばっかりは触れて欲しくないって感じで。



 例えるなら、脱皮直後の甲羅の柔らかいカニやエビみたいな…。そういう時に、死ぬのは勘弁ですよねぇ…。



 我が町でも、昔、ポルノ映画をやっていた映画館が、雪の重さだかで潰れまして。子供心に、中にいないで良かったと思いました。まぁ、ガキは入れないですけどね。(笑)





 そこで我々は、こういった事件を糧に、学ばなければなりません。



 私は思いました。こういった不意の死に対して、早くシステムを作らないといけないのであると。


 我々の日常生活を揺るぎ無いものにするために、『保険』とも言うべきものを確立すべきであると。





 そう…不意の死に際して…



















 諸兄らの部屋に隠してある、悲しい本やビデオ達を、秘密裏に処分してくれる保険システムを…。




    







■ たまには仕事してる話も…


 たまには仕事の話もしておきましょう。オイラがいかに仕事を頑張っているか見て下さい。


 SEという職業も因果なもんです。ストレスの溜まる仕事です。


 しかぁし、オイラは頑張った!成果物を納品する前に、お客さんに事前レビューをしてもらった。


 待つこと2日。結果が届く。




お客さん 『実に見やすいです。』


オイラ 『は、はい!ありがとうございます』




 どうよ、これ!?当然だ!こちとら、元新人研修の講師。新人達にあれだけ言ったのだからできないようじゃ……




『ただ…一点だけね…』


『え!?なんでしょうか?』




『この入力件数の部分なんですが…』


『はい…どこでしょう?…あ、これですねぇ…ああっ〜!!




 ワープロ打ちされた文字は…



















 『入力件数』が、『入力数』になっていた…





 オイラ、あまりに予定外のミスに、不覚にもお客さんの前で叫んでしまいました。



















『これじゃ、ラーメン屋じゃないすか!』









 さすがにこれは、かなりのショックを受けましたが、それでも修正自体は容易です。




『すぐに直して、差し替え…』


『まぁ、この程度はいいでしょう!これで受け取りましょう!』




 ( ̄□ ̄;)!! なっ!なんですって!?




『い、いや…すぐに…』


『大丈夫ですから!』




 アホか!あんたは良くても、俺は全然大丈夫じゃねーよ!


 システムが破棄されるまで、名前入りで何年も残るじゃねーか!





 必死の説得を試みたものの、結局は、水戸黄門なみの強引さに押し切られ、差し替え無し。次の作業を始めることに…。



 3本納品し、4本目を作っていた時に、さらに事件は起こった。









『あああぁぁぁ〜!!』





先輩 『なんだよ、うるせーなぁー!』


 と、隣に座っていた先輩。




『や、やべぇ〜ッスよ!この前、件の字が違ったじゃないスか!?』


『ん?あぁ…あったなぁ…。』




『結局、差し替えできなかったんで、次のプログラムから直していったんですけど…』


『当然だな。で、それがどうした?』




『直した分をコピペして使っていたんですが…』


『…ですが?』




『いや…ほら…ここにも…』


『ふん…ホントだな…で?』




『これ、直し漏れですわ』


『何!?』




『気付かないで3本も出しちゃいましたよぉ!』


『何だよ、お客さんに指摘されたのに、まだ3本も出したの?』




『えぇ…不覚にも……』


『…気付かないお前が悪い!』




『いや、たしかにそうですけどぉ〜!「にゅうりょくけんすう」って打って、入力軒数になるパソコンが悪いんですよ!


 あぁー、もう!




















僕のラーメン屋、どんどんチェーン店出していってますよぉ〜!』




    







■ 被害届を出さなくっちゃ…


 電車で帰宅途中のことである。帰宅ラッシュで混み混みの車内であった。


 きちんと並んで、次の電車を待てば座って帰れるのだが、オイラは若いので(笑)、立って帰ることにした。


 手にはジャンプを持ち、新宿から終点まで、時間潰しに死角はない。かばんを網棚に乗せ、傘を電車の扉わきの手すりにかけて、自分はその手すりに寄りかかりながら、帰宅電車を満喫していた。




 しばしの時間が過ぎ、目的駅に着こうという頃、降りる仕度をしていたオイラに戦慄が走った。


 そう、無いのだよ、傘が!記憶が確かならば、オイラはこの手すりにかけたはず…。っていうか、記憶違いのわけないし…。


 たしかに、ビニール傘だったけどもさ…


 たしかに、ビニール傘なんてものは、みんなの物という感覚もオイラにはあるけどもさ…


 たしかに、つまらないと思いながらも、ジャンプに没頭していて、隙だらけのオイラだったけどもさ…














 持ち主の目の前から盗んでいくなよぉ〜!





 それに気が付かなかったオイラの負けか?





 でも実際、何で盗んで行ったんだろう?


 朝は雨が降っていなかったから、傘を持って行かなかった。そしたら、帰りに降ってきちゃったっていうのなら、気持ちはわかる。


 ビニール傘なんて、公共物だからね、貰っちゃうこともあるだろう。(笑)




 でも今朝って、朝から雨降っていたじゃんか!傘持ってないはずないだろう?


 …っていうかさ














 今日は台風の真っ只中じゃないかぁ〜!



 俺、帰れないじゃないかぁ〜!!





 その後、傘を持っていないオイラが、どうやって帰ったかは、誰も知らない…。









●今日のことわざ・慣用句のコーナー


  『目には目を!』


  やられたらやりかえせ!あんなものは、みんなのものだろ!の意。




    







■ 痴・漢・物・語


 毎週毎週まいどのことだが、今週も金曜オール。いとたのし。


 今日は同期の送別会。たっぷり楽しんで、たっぷり送別しました。



 で、頑張りすぎちゃって、朝までになっちゃったんですが、いつものことなんでいいかな〜って。でも事件は、帰りの電車で勃発しました。


 しかし、くれぐれも言っておくが、俺が痴漢である物語ではない!そう、決して…。




 朝まで遊んで、さて帰ろうかと始発電車に乗った。


 寝過ごすと嫌なので、携帯で到着時間に目覚ましをかけて、用意万全…のはずだった。


 しかし、起きたら終点。明らかに行き過ぎ。




 『携帯は何をしていたんだ!おかぁ〜さ〜ん!起こしてって言ったじゃん!』




 と携帯を見たが、持っていたはずの携帯ちゃんが無い。むざんに床に転がっていた。バイブの振動で起きる前に手放してしまったらしい。携帯を見てみると、




 『何言ってんの!?母さんはちゃんと起こしたでしょ!』




 と言わんばかりに、画面上に、『アラーム』の文字が躍っていた。




 まぁ、仕方ない。このまま戻ろう。俺ってウッカリさんだな…と思っていましたが、オイラより明らかにウッカリさんがいました。向かいに座っていたギャルです。


 親が見たら泣くぞといった、あられもない格好で寝ていました。思わず目をそむけるほどでした。


 まぁ、隣のシートには、自宅のベッドと勘違いしちゃったサラリーマン乱れ咲きって感じでしたが、そんなんはどうでもいいんです。





 この平和(?)な朝の光景をぶち壊す輩がやってきました。


 おっさんです。デカイです。190cmくらいあります。120kgくらいあります。


 坊主頭です。汚い格好しています。


 映画『グーニーズ』に出てきたスロースみたいです。もしくは…














 凶悪な山下清(裸の大将)って感じです。




 このクソ坊主、挙動不審でして…


 ってか、ぶっちゃけ痴漢です。オイラは鉄道警察とかそんなんじゃなく、明らかに素人なのに、ひと目で分かりました。


 だって、触っているんですもん…。誰が見ても痴漢です。





 もう、目の前で起こっているライブに、オイラはドッキンコでした。


 とは言っても、別にエロビデオ的に興奮していたわけではなく…


 このおっさんをやっつけたら、俺ってお手柄なんだろうな〜って。


 だから、爆睡しているギャルに、早く起きなさいビームを送りつつ、おっさんの動向を見守ることにしました。














 超薄目を開けて!(笑)





 おっさんは最初、彼女が寝ているか確認するように、肩を揺すって起こすフリをしました。


 …彼女は起きません。



 おっさんは次に、彼女が胸の前で組んでいた腕を、そ〜っとどけました。


 …彼女は起きません。




 この時点で、オイラのボルテージは最高潮です。今行ってもいいんじゃん?


 痴漢だろ、この野郎!!ってやっつけてもいいんじゃん?


 まだ?ねぇ、まだ?っていうか、どこからが痴漢で、どこまで痴漢じゃないの?よぉ〜し!捕まえるぜぇ〜!!




 あ…でも…そっか…まずいなぁ…




 オイラ、凄いことに気が付いてしまいました。


 現状ではオイラと、おっさんと、ギャルと、水揚げされたマグロみたいなサラリーマン達しか、この車両にいません。警察はもちろん、乗務員すらいないのです。


 だから、オイラは単独でこのおっさんを倒さなくてはならないのですが、このおっさんに殴りっこで勝てる気がしません。




 寝起きとか、スーツだからとか、今日は眼鏡しているしとか、ここ数年は道場(空手)通いしてないとか、いろんな言い訳的要素は別として、単純に、このおっさん強そうだ。


 だって、凶悪な山下清って想像できる?言ってみれば、むしろ北斗の拳のハート様だよ?


 ハート様っていったらさぁ〜









ハート様全身図

これだぜ?










ハート様ごきげんさん

 でもって、今は痴漢しながらごきげんさんかもしれないが、オイラが邪魔しようものなら…









ハート様激怒の図

骨も残らんわ〜!!






 コリャ、さすがにやばいな〜、駅員とか鉄道警察とかを、すかさず呼べば平気かなぁ…とか考えていると、ギャルが目を覚ましました。ナイスだ!ギャルよ!





 すでにこの時点で、赤の他人のために、相当気を使っている自分がいます。



 これですべてが終わるはずだった。痴漢もどこかへ行くはずだった。


 しかし、この後、とんでもないことがぁ!!





『早くおいで!!』




 こともあろうか、おっさんは、ギャルの腕を掴むと、一気に車両の外に連れ出そうとしました。



 まさかこんな手に出るとは思わなかったオイラは面食らいました。



 しかし、事情をわかっていない寝起きのギャルは、(´ρ`)ぽか〜んって連れて行かれそうになっています。





 このままじゃ…このままじゃ…



 おっさんが、ギャルを連れて車両を出かけたその時、オイラは、おっさんにありったけのガンをくれてやりました。




 もう何だろ…気分はビーバップハイスクールです。高校与太郎行進曲です。




 熟睡していると思っていた向かいのサラリーマンが、鬼をも殺す目で俺に殺気を放っていると思ったのか…


 はたまた、寝起きのグダグダなサラリーマンが、うらやましそうにこっちを見ていると取られたかはわからんが、たしかにおっさんは、一瞬ひるんだのです。


 だって、『なっ!!』って言っていたし。




 しかし、その一瞬の間のおかげで、ギャルは意識を取り戻したのです。


 腕を掴んでいるのは、見るからにキショいおっさんです。当然ながら、




 『嫌ぁああ〜!!嫌!!嫌ぁあ〜〜!!!!』




 と絶叫し、なんとか手を振りほどこうと必死です。


 離さないおっさん。頑張るギャル。逝っちゃっているオイラ。





 こりゃダメだと諦めたのか、おっさんはギャルに向かって、こともあろうか




『気をつけろよ!』




 と捨てゼリフを吐いて、行ってしまいました。





 お前に一番気をつけるわ、ボケェ!と思ったオイラでしたが、ハート様は強いので放って置くことにしました。





 勝利した勇者(オイラ)。守られた姫(ギャル)。そんな構図がオイラの中で、自然とできあがっていました。



 勇者は、そっと姫に言いました。ありったけの爽やかな笑顔で言いました。




『大丈夫かい?』




 こちとら悪をやっつけた勇者だ。間違いなく英雄だ。



 100%疑うことなく、感謝のセリフを聞けると思ってた。



 しか〜し、彼女の中で、事態はそうとう深刻であったようで…



















『大丈夫です!(冷)』

(超警戒した顔で、もうそばに寄るなケダモノ!くらいの声で)









●今日の格言のコーナー


 以前までは、


『人の見ていないときこそ、正しい行動をせよ!』


 空手家時代の館長の言でしたが…





『正しい行動は、相手にわかるようにやれ!むしろみせつけてやれ!』


 となりました。(涙)




    







■ 最近気になるあの人


 以前に、青空古本屋について書きましたが、新橋にも、ちゃんとした青空古本屋がありました。


 やはり雑誌などは、定価で買わずに、こういうところで安く済ませたいものです。





 しかしながら、初めてその新橋の青空古本屋に行ったとき、印象は最悪でした。



 ヘッドホンをしていたオイラに、おっさんはいきなり怒鳴りつけてきました。




『こういうとこでは、そんなん外すもんだぁ!』


 …って。



 こういうとこって、どういうとこだよ!思いっきり外じゃねぇ〜か!と困惑しました。


 しかも、スイッチは切ってあるから、お前の声は聞こえているわい!って思いましたが、素直にごめんなさいして、例によってジャンプを買いました。水曜日にはマガジンを買いました。





 ある日、おっちゃんはオイラに、こう言ったのでした。




『雨の日には、ここじゃだめだからよぉ〜!あっちのガード下でやっているからぁ!はっはっはぁ〜!』




 雨の日なんて、別にアンタのとこじゃなく、キヨスクかコンビニで買うよ…と密かに思いました。



 いざ雨の日…。




『ガード下って、どこのガード下だよ…。』




 別に定価で買うのが惜しいわけじゃないのに、いざ雨が降ってみると、おっちゃんを探している自分がいました。


 何ででしょう?雨の中で傘をさして、青空古本屋を探している会社帰りのサラリーマンなんて、新橋広しといえど、オイラだけでしょう。




『おぉ〜!兄ちゃん!ここだ、ここだ!待ってたぜぇ〜!』


 やっぱりおっちゃんは、待っていてくれたようです。





 そんなんしているうちに、いつのまにか、常連になっていました。おっちゃんとも、普通に日常会話をするようになりました。



 俺って常連?って思わせる出来事は、マガジンが売り切れていた時に、念のため売り切れか聞いてみると、




『売り切れなんだけどもだ…ほら、兄ちゃんのために、1冊取っておいたよぉ〜!はっはっはぁ〜!』


 と言いながら、小汚い箱から大事そうに出してくれたことがありました。それにはさすがに嬉しかった。



 しかし、ここ数週間おっちゃんに会っていない。オイラが残業で22時を過ぎるので、いつもいる場所にいないのだ。



 お世辞にもキレイとは言えず、決して上品ではないおっちゃん。



 おそらく、住所不定無職の方で、前歯がゴッソリ無いおっちゃん。





 最初に、あれだけ人を怒っておきながら、自分では一度としてラジオのイヤホンを外そうとしないおっちゃん。



 そんなおっちゃんに、仕事しながら妙に会いたくなります。





 そして今日。予期せずして早く帰れたので、雨用のガード下に行ってみました。



 …いました。いつもの格好、いつものイヤホン、いつもの笑顔でいました。


 オイラを見つけると大声で話し掛けてきました。




『おぉ!兄ちゃん、どうした!?最近、顔出さないでぇ〜!』


『いや〜、最近仕事が忙しくてさ。来てもさ、おっちゃんいないんだもん。』




『あぁ〜、おりゃ寝るの早いからなぁ…。まぁいいや、何か買っていけや?』


『…え?あぁ…今日はいいよ。』




『なになにぃ〜?買っていけってよ〜。俺に会ったら、買わなきゃ返さないよぉ〜?(笑)』


『じゃあ、マガジンちょうだい。』




『お!マガジンな!ありがとよぉ〜!また来てなぁ〜!』





 どうやらオイラは、このおっちゃんと、この青空古本屋が好きなようである。


 それが、たとえ……



















 昨日定価で買い、すでに全部読んだマガジンを、もう一度買わされることになってもだ!(血涙)




    







■ 講師、再び…


 有休なんぞが取れまして、一日予定も無く暇だったので、後輩の大学に行ってみました。東京●大。大●踊りの有名なあの大学です。(笑)




 他人の大学に潜るというのは、なかなか楽しいものではありますが、結構緊張します。学食も堪能しました。かなり美味かったです。


 緊張するなどと言ってみながらも、密かに授業も何コマか潜ってみました。学年末のテストの前であるせいか、出席率が半端じゃ無く高く、明らかに学生じゃないオイラが紛れていても分からないであろう代わりに、席が空いていない状況。たまらず途中で退室しました。




 何コマか出席しているうちに、プログラミングの授業がありました。腐ってもオイラはSEです。っていうかプログラマです。授業での題材がC言語ということで、ちょっと楽しみに出席してみましたが…




 教授『…これがこうで…ですから…*#♀℃※〒◎♂』


 オイラ『……』


 後輩『_...........¢(。。;)メモメモアセアセ』




 教授『…そして…え〜と…ここが…*#♀℃※〒◎♂』


 オイラ『(´ρ`) ポカァ〜ン』


 後輩『_...........¢(。。;)メモメモアセアセ』




 教授『…さらに…このように…*#♀℃※〒◎♂』


 オイラ『ふわぁ〜〜(あくび)』


 後輩『_...........¢(。。;)メモメモアセアセ』




 オイラ『…なぁ?』


 後輩『_...........¢(。。;)メモメモアセアセ』




 オイラ『なあなあ、聞いている?』


 後輩『はい?...........¢(。。;)オロオロ』




 オイラ『…お前…教授の話、理解できてる?』


 後輩『いえ、ビタイチできていないです。(笑顔)』




 オイラ『(何でビタイチ分かってないのよ)テストいつだっけ?』


 後輩『再来週です。(不安げ)』




 オイラ『…ってか、メモ取らないで良いよ。あの教授の説明じゃ、ここにいる人間で理解できているのが何人いるか怪しいもんだ。俺がお前の単位くらいは何とかしてやる。』


 後輩『(T-T) → (・д・) → ヽ(*´▽`*)/ んぱぁぁぁああ〜』







 …という経緯から出来上がったのが、このドキュメントです(苦笑)。今思えば、よくこんなのを引き受けたな、社会人って思います。(何事も、勢いで引き受けてはいけないってことですね)


 当時はアイドルと言って、仕事に就いておらず、いわゆる本社で待機の期間だったからこんなことができたのでしょう。上司の目を盗んで、勤務中にモリモリ作っていましたから…。




 社長、すみません!!(滝汗)




 でもその甲斐あってか、後輩とその友人数名が、無事に単位取得できたようで…。


 さらに後日聞きましたが、試験直前には、学年のほとんどが、このドキュメントを持っていたとか…。


 まぁ、そこまで見てもらえたらなら、作った方も本望といったところでしょうか。




 ちなみに今後、こういった作業を受け付ける予定は一切ありません。依頼のメールとか出してこないで下さい。もうメンドイからやらないんで!マジで!





  ● テスト対策(C言語) ⇒ クリック


 クリックすると、新たなウィンドウが開きます。Wordなどで開きたい場合には、右クリック→『対象をファイルに保存』を選び、PC上にファイルを一度ダウンロードしてから、開いてみてください。あくまで試験対策用に作ってありますが、C言語の基礎の基礎を学びたい人も、読んでみたら面白いかもしれません。




    


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